ニジボックスのUXデザインコンサルティングの特徴
皆さん、こんにちは。ニジボックスでUXデザイナーをしている江頭と申します!
ニジボックスのことをご存知の方へも、はじめましての方へも、ニジボックスがどういう会社なのかを改めて知っていただきたくて、今回のブログでは私が担当しているUXデザインコンサルティングサービスについて書いてみました。
ニジボックスが提供しているサービスについて、少しでも伝われば幸いです!
目次
ニジボックスってこういう会社です!
ニジボックスは、リクルートの実証実験機関「Media Technology Lab.」(現次世代事業開発室)から独立・分社化して2010年に生まれた、ITサービスの開発支援から制作業務までをワンストップで提供している会社です。
これまで、iモード向けのモバイルサービスを開発したり、ソーシャルゲームやソーシャルマーケティング事業の開発、新規サービスの開発やその支援などを行ってきた、新しいのに歴史のある会社なんです。
そして、そこから得られた知見をもとに、UI/UX業務の専門部署「ニジボックス UI/UX制作室」を設立し、私が所属するUXグループでは事業開発におけるUXデザインのコンサルティング業務を行っているんです。
コンサルティングが必要なほどUXデザインが重要な理由
UXデザインってなに?
ニジボックスではUXデザインのコンサルティングを提供していますが、そもそも「UXデザイン」とは何かについて簡単にご紹介します。
UXとは「ユーザーエクスペリエンス」のこと
最近よく耳にする「UX」。これは「User Experience(顧客体験)」を略したもの。例えば、「買い物をしたお店でスタッフの対応が良かったため、とても良い気分を味わえた」とか、「見た目と味のギャップが面白かった」、「サイトの動線が優れていたおかげで、迷うことなく目的のページにたどり着けた」というものがUXに該当します。
ニジボックスの部署名にある「UI」は「User Interface」の略で、ユーザーがデバイスを使う際の接点のこと。アプリであれば、どこにどんなメニューやボタンがあるか、ワイヤレスヘッドホンでいえば、左右どちらのカップを何度タップすれば音楽を再生できるかなど、操作する仕組みのことを指します。
UXデザインは顧客体験をデザイン(設計)すること
というわけで、「UXデザイン」は、どのような顧客体験が得られるようにするかを設計することを意味します。
UXデザインとUIデザインは違うけど全く無関係なわけではない
UXデザインは、顧客体験を設計しますが、UIデザインではユーザーが操作する見た目をデザインしていく、というのはおわかりいただけたかと思います。
両者は別のものを指していますが、関係性がないわけではありません。
見た目だけどんなに素晴らしくしても、顧客体験が素晴らしくなければ意味がありませんが、顧客体験の優れたサービスというものは、得てしてUIデザインも優れたものになるからです。
まず、UXをきちんと設計してから、UIの設計に取り掛かる、というイメージですよね。
正しいUXデザインはこんなに大切だった!
「でも、見た目のデザインがきれいなら、使う人はいるんじゃない?」と思う人もいるかもしれません。確かに、今はなんでも写真映えを狙ったものがウケていますからね。
とはいえ、体験が悪ければ、二度と使いたくないと思うもの。例えば、見た目の発色が良く(UI)、重さもしっかりあって(UI)、皮も剥きやすい(UIとUX)ミカンがあったとします。でも、食べてみたら水分が抜けていて酸っぱかった(UX)としたらどうでしょうか。そのお店では、どんなに見栄えが良い果物があっても買わないのではないでしょうか。
これは、「味が読めない」という「理解(アビリティ)」の不足と、「食べたらまずいかもしれない」という動機(モチベーション)の低下が原因で起きてしまう事象です。売れなければ作っても意味がありませんよね。
事業でいえば、同じように「車で乗客を運ぶ」サービスでも、時間と料金がわかる某配車サービスUと、いつ通りかかるかわからないし、目的地に着くまでいくらかかるかわからないタクシーで比較できるかもしれません。
どうすれば、顧客が求める価値を提供できるのか、満足のいく体験をしてもらえるのか――それを正しくデザインすることこそが、事業の継続とスケール、そして成功へとつながっていく、というわけなんです。
ニジボックスが提供するUXデザインコンサルティングの特徴
UXデザインが、軽視すべきものではないことをわかっていただいたうえで、ニジボックスが提供しているコンサルティング業務について説明していきます。
ニジボックスで行っているUXデザインコンサルティングとは、新規事業の立ち上げや既存サービスの成長をワンストップで支援する、事業開発コンサルティングサービスです。ステークホルダーは、わたしたちが支援するクライアント様だけでなく、その先にいるユーザーの皆様も含まれます。
ユーザーの声に耳を傾けつつ、クライアント様に納得していただく形になるよう、サービスの根本的な課題解決を図ったり、ビジネスを成功へ導いたりしていくのが、ニジボックスのUXデザインコンサルティング業務です。
プロダクトの使いやすさだけではないUXデザインを支援
もちろん、UXデザインを専門とする制作会社もありますが、その多くはUXデザインとUIデザインを混同し、「こうすれば使いやすいですよ」と、主にアプリやWebサイトの使いやすさだけに気を配ったコンサルティングをしたり、デザインをしたりしています。
「使いやすい」ことももちろん重要ですが、それはUX(顧客体験)のごく一部でしかありませんよね。もっと広い意味で、顧客体験が理想的なものになるようにデザインしていかないといけないんです。
それを実現するためにニジボックスでは、企画・調査・制作・開発全てにおいて、つまりビジネスの立ち上げから運用までの全フローにおいてコンサルティングを行います。
そのため、ニジボックスのUXコンサルティングの主な特徴は以下の3つとなります。
- 一気通貫で支援できる体制構築
- クライアント様が自らPDCAをも推進できる仕組みづくり
- 上位戦略から伴走できるUXのスペシャリスト
1. 一気通貫で支援できる体制構築
企画領域から制作、開発領域、そしてサービスのグロースに至るまで、各作業フローを一気通貫で支援いたします。その目的はクライアント様が提供しようとしているサービスの価値を最大化させること。
ニジボックスにはUXデザイナー、UIデザイナーだけではなく、プロデューサー、プロジェクトマネージャー、アートディレクター、フロント/バックエンドエンジニアなどさまざまな専門を持つ人材が在籍しています。
「この部分は、専門の会社に」「あの部分はフリーのデザイナーに」とアウトソーシングする必要がないため、途切れることのないサービス提供ができ、クライアント様に寄り添う理想のコンサルティング体制がつくれるのです。
ワンストップとはいえ、すべてのフローにおいてクライアント様の声を聞きながら、検証と制作をていねいに繰り返していくのもニジボックスのコンサルティング業務の特徴です。
リサーチする際、通常であればWebアンケートをとる、またはただ質問を投げかけるだけで回答に応じて質問内容を変えて深堀りするようなことをしないユーザーインタビューを実施する、というのが一般的。
でも、ニジボックスなら各フェーズで検証用のプロトタイプを作ってユーザーインタビューを繰り返していきます。そのため、リリースしようとしているプロダクトに対しての意見を段階ごとにユーザーから聞け、結果として理想的な顧客体験の得られるプロダクトを作り上げることができるんです。
調査する組織と制作する組織。どちらも内製化しているからこそ実現できるというわけですね。
2. 貴社が自らPDCAをも推進できる仕組みづくり
ニジボックスは、ゼクシィやリクナビ、HOT PEPPER グルメ/BeautyやSUUMOなどリクルートの各サービス運営に携わっています。そのため、PDCAフローを仕組み化することに長けています。
「UXデザインのコンサルティングを行って終了」ではなく、クライアント様ご自身でPDCAを推進できる仕組みづくりまでサポートできるんです。
3. 上位戦略から伴走できるUXのスペシャリスト
新規事業を生み出し続けているリクルートのMedia Technology Lab.。(現次世代事業開発室)そのUX開発組織のGM(ゼネラルマネージャー)を担当していた丸山潤は、現在ニジボックスの執行役員を務め、UI/UX制作室の室長でもあります。
丸山は、国内の事業開発人材にUXデザインプロセスを浸透させたい、文化を醸成したいとの思いから、4000人規模のオープンコミュニティ「UX Sketch」を運営した人物でもあります。
つまり、これまでさまざまな事業を世に送り出し、成功させてきた知見を活かした提案を、クライアント様へ還元できるという強みがあるんです。
また、プロセス志向アクセラレーターで10以上の大学で教育や大手企業の事業開発に携わっている ラーニング・アントレプレナーズ・ラボの堤孝志氏を外部顧問に迎えています。ニジボックスは、堤氏から国内外の知見を吸収するとともに、ナレッジのアップデートも図り続けているんです。
VCとしてシリコンバレーを含む国内外で20年以上の実績がある事業立ち上げのスペシャリストも顧問として参画いただいているため、事業立ち上げ初期から改善運用フェーズまで幅広く、UXデザイン領域のサポートをすることが可能です。
まとめ
ニジボックスは、リクルートの実証実験機関「Media Technology Lab.」から生まれた会社で、現在はUI/UX業務の専門部署「ニジボックス UI/UX制作室」で、UXデザインのお手伝いをしていること、また、UIとUXを分けているのには意味があること、ニジボックスの提供するUXデザインコンサルティングには「1. 一気通貫で支援できる体制構築」があり、「2. クライアント様が自らPDCAをも推進できる仕組みづくり」の支援も含まれ、「3. 上位戦略から伴走できるUXのスペシャリスト」がいるという特徴があることがおわかりいただけたのではないかと思います。
ニジボックスでは随時UXデザインに関するご相談をお受けしています。
また、無料の個別セミナーやワークショップも開催しております!
お申し込みやご質問はこちらからお気軽にご連絡下さい!
また、下記にて、ニジボックスがクライアント課題に伴走する中で、磨き上げてきたUXデザインのプロセスや支援事例の一端を資料として一部ご紹介しています。
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元ニジボックス 執行役員、TRTL Studio株式会社 CEO、その他顧問やエンジェル投資家として活動
コンサルティング会社でのUI開発経験を持つ技術者としてキャリアをスタート。リクルートホールディングス入社後、インキュベーション部門のUX組織と、グループ企業ニジボックスのデザイン部門を牽引。ニジボックスではPDMを経てデザインファーム事業を創設、事業部長に就任。その後執行役員として新しいUXソリューション開発を推進。2023年に退任。現在TRTL Venturesでインド投資・アジアのユニコーン企業の日本進出支援、その他新規事業・DX・UX・経営などの顧問や投資家として活動中。
X:@junmaruuuuu
note:junmaru228