【日本語対応】マインドマップアプリおすすめ6選!メリットや作り方、選び方も紹介

初めてマインドマップを作る人には、マインドマップアプリの活用がおすすめです。ただ、マインドマップアプリは数多く種類があるため、何を選べば良いか分からなくなるかもしれません。また、人によってはそもそもマインドマップをどのように作るべきか、悩むかもしれません。
そこで今回は、マインドマップの作り方の解説と、マインドマップアプリを選ぶ際に見るべき7つのポイント、おすすめマインドマップアプリを6つ紹介します。
目次
マインドマップとは
マインドマップとは、人が頭の中で自然に行っている思考を「見える化」することで、頭の働きを活性化し、発想を広げるための手法です。
私たちの頭は、ひとつのことを考え始めても、いつの間にか次々と関連する別のことを連想し続けています。
例えば、「保育園」という言葉を思い浮かべたとき、「先生」「設備」「カリキュラム」「保活」のように、さまざまなイメージが浮かんでくると思います。このように人間が無意識に行っている思考の連鎖を、マインドマップを使って、以下のような目に見える形に落とし込むことで、思考の整理と柔軟な発想の助けになります。
マインドマップについて詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
■関連記事:
【基礎から分かる】マインドマップとは?書き方や活用シーンを解説!おすすめツールもご紹介
マインドマップアプリを選ぶ際に見るべきポイント7選
マインドマップアプリには、さまざまなタイプがあります。思考の見える化を効率よく行うには、自分の環境に合ったものを選ぶことが大切です。この章では、マインドマップアプリの選び方とポイントを紹介します。
1. インストール型・クラウド型・スマホアプリ型のうちどの形式か
マインドマップアプリは、プログラムをどのような環境で動作させるかによって、以下の3種類に分かれます。
- インストール型:パソコンやサーバーなどにインストールして利用する形式
- クラウド型:オンラインで使用するWebサービス、一般的にはサブスクリプション形式
- アプリ型:スマホやタブレットにダウンロードして使用する形式
また、マインドマップアプリには、無料版と有料版があります。
無料版の場合、費用はかかりませんが作成できるマインドマップの数などに限りがあるなど、何らかの制限があることがほとんどです。
有料版の場合は、基本的にマインドマップの種類によって費用のかかり方が異なります。
インストール型やアプリ型の場合は、導入時の初期費用のみかかるのが一般的ですが、クラウド型はサブスクリプション形式になっているものが多く、月額や年額の費用がかかるシステムとなっています。
特にクラウド型は、常に最新のアプリケーションを使うことができるため、手動でアップデートを行わなくていい点も便利です。
また、自分が作ったマインドマップをクラウド上に保存しておける点もクラウド型の魅力です。ただし、料金を払わなければ当然利用することができなくなります。
そのため、比較検討時には、どのような費用形態が良いかを検討してから導入しましょう。
2.入出力で使えるファイル形式を確認
マインドマップがどのようなファイル形式で入出力できるかもチェックしましょう。
具体的なファイル形式はサービスによって異なりますが、有料マインドマップアプリの場合、基本的には以下の形式に対応しています。
- HTML
- PNG
- Word
- Excel
- Plain
- Text
- PowerPoint など
サービスによっては、出力できるファイル形式をプラン(無料・有料)で分けているものもあります。
3.タスク管理機能の有無
マインドマップにタスク管理機能があれば、タスクをメモ帳に転記する手間や、別のツールを使うコストが省けます。
例えば、マインドマップでタスクの見える化をした結果、今まで気づかなかった以下のようなタスクが見えてきたとします。
- Webサイトに新しいページを作る必要がある
- Webサイトを作る上で収集すべき素材や資料がある
見えてきたタスクを管理する機能がマインドマップのツールにあれば、タスクの全体像の把握や見直しなども定期的に行いやすくなります。
4.共同編集機能の有無
1つのマインドマップを複数人で編集するなら、共同編集機能があると便利です。
共同編集機能があると、例えば「Aさんが作成したマインドマップを、BさんとCさんが2人で確認・編集する」といった作業を、リアルタイムで行えるようになります。
これまで紙やメールで共有していたことがマインドマップ上で行えるため、手間もかからず、送信ミスも生じにくいでしょう。
特に近年ではテレワークが普及したことで、チームメンバーが違う場所で作業をすることが多くなりました。
こうした中で、離れたメンバーとスムーズにやりとりをするには、共同編集機能のついたマインドマップアプリを上手に活用することが大切です。
共同編集の質を向上させるには、変更履歴の詳細を確認できるものや、メッセージのやりとりが可能なものを選びましょう。
5.プレゼンテーション機能の有無
マインドマップをビジネスシーンで使う場合、プレゼンテーション機能があると便利です。例えば、マインドマップアプリのテンプレートを活用すれば、お客さまやメンバーを惹きつけるスライドショーを容易に作成できます。
特にマインドマップを中心に構成されたプレゼンテーション資料であれば、PowerPointで資料を作成するよりも効率良く作業できることもあるでしょう。
先述の共有編集機能とプレゼンテーション機能のあるアプリを選ぶことで、複数人でプレゼンテーション資料の準備をすることも可能です。
6.連携できる外部サービスの種類
作成したマインドマップを幅広いシーンで活用したい場合は、連携可能な外部サービスにも注目したいところです。
例えば、大量のマインドマップを管理する場合、メモアプリのEvernoteと連携させるのもおすすめです。Evernoteは、手書き文字も検索できるため、マインドマップをEvernoteに保存すれば、過去に作成したものを検索しやすくなるでしょう。
また、Microsoft OfficeやSlackとの連携ができると、マインドマップの権限付与や管理なども可能になります。
実際に連携できるアプリやサービス、使える機能はマインドマップアプリによって異なります。外部サービスの比較検討をする際は、まずマインドマップを使って実現したいこと・将来的にやりたいことを具体化してからにしましょう。
7.操作性の良さ
どのマインドマップアプリの操作性が優れているかは、実際に使う人の価値観や環境によって異なります。
信頼できる人に勧められたアプリであっても、自分が使いやすいとは限りません。マインドマップアプリを選ぶときは、他人の意見をうのみにせず、お試しプランなどを活用して複数のアプリを触ってみるのがおすすめです。
【iOS、Android、Windows、macOS】おすすめのマインドマップアプリ6選
マインドマップアプリにはさまざまな種類があり、その機能やプランはサービスによって異なります。この章では、人気の高いマインドマップアプリ6種類の特徴と、対応OS、無料プランの有無などを詳しく紹介します。
1.MindMeister
MindMeisterは世界で1,400万人以上のユーザーが利用しているマインドマップです。Web上のサービスにログインして使うクラウド型で、Windows/Macのパソコンやタブレット端末なら、ブラウザから利用可能なほか、iOS/Androidの対応アプリもあります。
また、日本語に完全対応している点もうれしいところです。
ベーシックプランの場合、無料で3枚までのマインドマップ作成と、共有・コラボレーション・インポートが可能です。マインドマップを無制限に使いたい人は、620円/月~※利用できる有料プランに申し込みましょう。
※2023年2月23日の情報
2.Mindomo
Mindomoはサブスクリプションのプランのほかに、プログラムをダウンロードして使うデスクトップの有料版・無料版が用意されています。サブスクリプション版の場合、以下のように多彩な環境で利用可能です。
- Windows
- macOS
- Linux
- Android
- iOS
Mindomoは、細かな機能がプランによって異なりますが、デバイス間の同期や変更履歴の完全保存、全文検索などが可能となっています。
3.XMind
XMindは、大きく以下の2種類に分かれます。
- XMind8:買い切り版
- XMind2022:サブスクリプション版(半年もしくは1年おきの支払い)
また、XMind8とXMind2022のそれぞれには、無料版と有料版があります。
XMindは、プログラムをダウンロードするタイプのマインドマップアプリです。そのため、WindowsやMacなどのパソコンでの利用が基本となっており、iOS/Androidなどのモバイル端末で使えるのは、XMind2022のシングルライセンス版だけになります。
機能も種類によって大きく異なります。例えば、XMind8の場合、Pinterest以外の幅広いSNSで共有できる一方で、ツリーテーブル(横軸をベースに上下に分岐する図)機能を使えません。
XMindを利用する際は、自分が求める機能や使い方を最初に洗い出したほうがよいでしょう。なお、日本語には、全ての種類が対応しています。
4.GitMind
GitMindの魅力は、「完全無料&制限なし」ということです。Web版とダウンロード版の2種類があり、Windows、Mac、iOS、Androidと幅広いデバイスとデータの同期ができるようになっています。
GitMindには、写真の文字をOCR(光学的文字認識。画像や手書きの文字をテキストに変換すること)で読み取れる機能があります。この機能を使えば、PDFや写真、テキストの文字を抽出し、マインドマップに使うことも可能です。また、数多くのテーマが用意されているため、プレゼン資料を作る上でデザインにこだわる人にもおすすめです。なお、日本語にも対応しています。
5.Lucidchart
Lucidchartは、誰でも簡単にフローチャートなどを作れる資料・作図サービスで、日本語にも対応しています。ビジネスアイデアを具体化するさまざまな機能が備わっているため、マインドマップ作成のほかにも、ブレインストーミングやプロジェクト管理といった幅広い使い方ができます。
共同作業を前提とした機能がたくさんあることもLucidchartの特徴です。共同作業を多く行う人は、試してみるとよいでしょう。
Lucidchartはクラウド型のプラットフォームのため、パソコンでもスマホでも利用できます。無料のフリープランは、3つのマインドマップ文書を作成することが可能です。また、ユーザー1人につき1,000円前後で使えるプランや、法人向けのコースもあります※。
※2023年2月23日の情報
6.Mindly
Mindlyは、Mac、iOS/Androidに対応したマインドマップアプリです。ダウンロードサイトは英語ですが、各アプリは日本語にも対応しています。Dropboxなどのクラウドサービスとの連携にも対応しており、簡単にバックアップや共有ができます。また、PDFなどの形式で出力できるためPCでの編集や印刷も可能です。
Mindlyのアプリ自体は無料でダウンロードでき、無料版は3枚までマインドマップを作成することができます。
Mindlyは惑星の軌道のようなマインドマップで、視覚的に構造を把握しやすいデザインです。タップやドラッグで直感的に要素の追加や削除が可能となっています。外出先などでいつでも思いついたことをスマホで簡単にマインドマップ化でき、音声入力もできるので手が使えない状況でも記録することが可能です。
マインドマップのメリット3点
マインドマップアプリをうまく活用するには、そのメリットを知っておくことが大切です。この章では、ビジネスシーンでマインドマップアプリを活用する3つのメリットを紹介します。
1. 自由な発想で思考を整理できる
ひらめいたアイデアをいきなり文章にまとめようとすると、論理的な情報整理に意識が向いてしまい、アイデア出しが途中で止まってしまう可能性があります。
マインドマップアプリを使えば、ひらめいたアイデアをキーワード入力するだけで、瞬時に発想を広げやすくなるでしょう。また、最初のアイデアに枝葉を足すことで、各要素の関連づけや整理も可能です。
もし、資料作成などで自分が持っているアイデアを出し尽くしたい場合は、自由度の高いマインドマップアプリを使うと、効率よく作業を進められるでしょう。
2. チームで情報を共有して業務効率化
共同編集機能やSNSなどでの共有機能があると、チーム内での情報共有をスムーズに行えるようになります。特にリモートワークで同じチームのメンバーが離れた場所で作業する場合に、共同編集や共有機能の充実したマインドマップアプリは有用です。
また、整理された情報や資料ではなく、アイデア出しの状態でみんなで共有できる点もマインドマップのメリットです。
3. テンプレートが豊富で簡単にきれいな図が書ける
ビジネスシーンでは、素晴らしいアイデアを出すだけでなく、その内容を分かりやすくまとめ、チームメンバーやお客さまに伝えることが大切です。多くのマインドマップアプリは、アイデアの分類や関連づけを簡単に分かりやすく、視覚的にまとめることが可能です。
プレゼンテーション資料の内容次第では、PowerPointよりも使えるテンプレートが豊富なマインドマップアプリを用いて、効率的に資料を作成できるでしょう。
マインドマップの作り方
マインドマップでアイデアの整理を効率よく進めるには、マインドマップの基本的な作り方に沿って作業することが大切です。
この章では、マインドマップの基本的な作り方とポイントを解説します。
1.中央にテーマを書く
マインドマップを作るときは、まず中央に1~3単語程度のメインテーマを設定します。ここでのポイントは、抽象的な言葉やアイデアをメインテーマにすることです。中央に抽象的なアイデアを設置してこれを軸とすることで、周囲に具体的なアイデアを書きやすくなります。
なお、中心となるテーマは、長くなりすぎないようにすることも大切です。余裕があるならメインテーマの下に、テーマをイメージした絵を描いてもよいでしょう。一般的にこの絵のことを「セントラルイメージ」と呼びます。
2.メモ書き感覚で書き出す
メインテーマを設定したらそこから周囲に曲線(ブランチ)を引き、その曲線をアンダーラインとして連想されたアイデアを書き込んでいきましょう。このとき、メインテーマから直接伸びたブランチは「メインブランチ」と呼びます。
メインブランチを書き出すポイントは、思いつくままにどんどん箇条書きをしていくような感覚で作業を進めていくことです。この作業では、きれいに書いたり論理性を意識したりする必要はありません。
メインブランチをうまく書き出せないときは、5W1Hを意識するのがおすすめです。
例えば、何らかの商品・サービスに関するマインドマップを作る場合なら、5W1Hのフレームワークを活用すれば、以下のようなカテゴリのアイデアを出しやすくなります。
- When(いつ):商品・サービスを使うシーン、季節、時間帯 など
- Who(誰):商品・サービスを使うユーザー など
- Where(どこ):商品・サービスを利用する場所 など
- What(何):商品・サービスそのもの など
- Why(なぜ):商品・サービスを利用する理由、ユーザーの困りごと など
- How(どのように):商品・サービスの利用方法、ユーザーに知ってもらう手段 など
メインブランチを書いたら、放射状にさらにブランチを伸ばしましょう。これを「サブブランチ」と呼び、メインブランチから連想されるアイデアを書き加えていきます。
3.書き出した内容を整理する
ある程度のブランチを書き出したら、内容を整理します。
ここでのポイントは、「抽象的な要素はメインテーマの近く、具体的な要素はメインテーマから遠く」に配置することです。
例えば、「保育園」というメインテーマでマインドマップを作る場合、以下の順で要素が具体化していくことになります。
- メインテーマ(抽象度・大):保育園
- メインブランチ(抽象度・中):設備
- サブブランチ(抽象度・小): 教室、トイレ、園庭、体育館、給食室 など
要素の整理が終わったら、各ブランチの内容がまとまっているかを確認しましょう。マインドマップの中身が以下のように整理されていればOKです。
なお、マインドマップのより詳しい説明に関しては、以下でも解説しています。
■関連記事:
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まとめ
マインドマップは、思考の見える化をするための手法です。ビジネスやデザイン設計のアイデアを整理する上でも非常に役立ちます。ビジネスシーンでマインドマップを作る際は、マインドマップのアプリやツールを活用するのがおすすめです。
マインドマップアプリは、無料版や有料版、インストール型・クラウド型・スマホアプリ型などなどさまざまなものがあります。これからマインドマップアプリを探す方は、本記事で紹介した選ぶポイントや、おすすめアプリ・ツールの情報をぜひ参考にしてみてください。

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