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イラスト制作で重要なポイントとは?実例を交えてやさしく解説します!

更新日 2022.8.25
イラスト制作で重要なポイントとは?実例を交えてやさしく解説します!

はじめまして。映像イラストチーム所属のイラスト担当、ヤマです。

ブログを書くよう言われ、(なにを…なにを書けばええんや…)とデスクで天井を眺めていましたが
薄い内容でも自分なりに頑張っていることのお話をさせていただこうと思います。
優しく見守ってください。どうぞよろしくお願いいたします。

ニジボックスのイラストチームでの仕事内容とは?

まずはじめに、私の仕事について紹介します。

現在、ニジボックスではイラストレーターとして、イラスト案件のクオリティ管理と制作を行っています。
管理がメインではありますが、自分でも描かないと管理の質が落ちるので勉強の日々です。

既存のイラストに、イラストのテイストを合わせて制作をする必要があるお仕事がほとんどなのですが、
この「テイストを合わせる」作業が一番難しいです。

  • 世界観に合ったデザインか
  • 既存のものと同じ描画方法か
  • その作品のイラストにみえるか

などなど…

既存のイラストとテイストを合わせるため、描き方、線画の太さ、レイヤー構成など全てを全力でコピーします。
描画方法が合っていても、デザインのテイストが違うと別作品になってしまうためです。
デザインも、着彩もテイストがあっていても、線画の太さが違えば
その作品にそぐわないイラストとなるのです。

むずかしー!!

でも楽しい!!

イラストを描く上で一番大切にしていることは「観察」

さて、そのお仕事をするうえで大切なものはたくさんありますが、
私個人が一番大切にしているのは【観察】です。

テイストを合わせるために全力でコピーしなきゃいけないんです。
でもコピー&ペーストできないんです。コピー&描くんです。
描くために資料をめちゃくちゃ観察します。

モチーフ、着彩方法、線画の密度など資料から特徴をくみとり、それを描きながら反映させていきます。

言葉にするのは簡単ですが、何度やっても難しい作業です。
デザイン以外は量をこなせば多少は慣れるかもしれませんが、デザインは己の引き出しとの勝負です!
引き出しを増やすために知識を増やさないといけないので、資料をかき集め、ここでも資料を「観察」します。

実際にやってみた

では、テイストが違うと作品が違って見えるってどんな感じ?ということで、
資料を用意したかったのですが、大人の事情で使用できるイラストが1枚もなかったので自分で描きました!えらい!

大人になるとほめてもらえる回数が激減するので自分で自分を褒めましょう。
おすすめのライフハックです。

さて、今回は着彩方法を変えて違いを出してみました。
線画の太さでテイストがどうこう言いましたが、時間の都合上、線画はほぼ同じです…。
(使用ソフト:CLIP STUDIO PAINT)

まず、ベースとなる線画です。

線画

これが、私がいつものように着彩した絵です。
通常彩色

少し重たい感じの塗りでしょうか。
塗り込むのが好きです!

次にアニメ塗りです。線画を微調整しました。

アニメ塗り

影を最小限にまとめるとそれっぽくなるのかな…と思います。
もう少し線画を間引いたほうがいいのかもしれませんね…シンプルだからこそ難しいです。

最後に女性向けコンテンツ風(乙女ゲームとか…)です。

女性向けコンテンツ塗り

透明感を出して繊細さがでました。
服に少し嘘の影を入れて、イラストの密度を出します。魅せるためには多少の嘘も必要なのです。

イラストソフト、ペイントツールSAIの水彩境界を使用するとより「らしく」なると思ったので調整してみました。

ペイントツールSAI

お分かりいただけますでしょうか…?
もう一度、2つのイラストを並べてみます。

SAI乙女ゲー対比

とても微妙な差ではありますが、最終版(右)の方がさらに密度が上がり、ガラスのような透明感になりました。
…と、こんな感じでいろんな着彩方法を観察し、練習するとそれらしく描けるようになります。
しっかり観察すると絵の幅が広がり、様々な表現が出来るようになると、そんな気がしています。
(もちろん練習も必要ですが…)
そう信じて、日々いろんなものを観察してまいります!頑張ります。

以上、ヤマでした。
ここまで読んでくださりありがとうございました!

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監修者
監修者_丸山潤
丸山 潤
元ニジボックス 執行役員、TRTL Studio株式会社 CEO、その他顧問やエンジェル投資家として活動

コンサルティング会社でのUI開発経験を持つ技術者としてキャリアをスタート。リクルートホールディングス入社後、インキュベーション部門のUX組織と、グループ企業ニジボックスのデザイン部門を牽引。ニジボックスではPDMを経てデザインファーム事業を創設、事業部長に就任。その後執行役員として新しいUXソリューション開発を推進。2023年に退任。現在TRTL Venturesでインド投資・アジアのユニコーン企業の日本進出支援、その他新規事業・DX・UX・経営などの顧問や投資家として活動中。

X:@junmaruuuuu
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