株式会社エアークローゼット

株式会社エアークローゼット
ユーザビリティテストと定量分析に基づいたCVR改善支援
1.プロジェクト概要
有料会員登録フォームをUIUX観点で最適化、登録率を推定119%に向上
株式会社エアークローゼット様(以下、エアークローゼット様)が運営する月額制ファッションレンタルサービスairCloset(https://www.air-closet.com/)における、無料会員から有料会員転換へのCVR改善を支援させていただきました。
「airCloset」とは?
プロのスタイリストがコーディネートした洋服をお届けしてもらえるサブスクリプションサービス。
月額制で「返却期限なし」、「何度も」新しい洋服との出会いが楽しめます。
アウトプット

プロジェクト全体像
- プロジェクト実施内容
- ・定量分析
- ・ユーザビリティテスト
- ・ABテストプランニング
- ・UIデザイン
- ・フロントエンド開発
- プロジェクト期間
- 2020年11月〜2021年3月(3.5ヶ月)
- 体制
- クライアント
- ・株式会社エアークローゼット様
- ニジボックス
- ・プロジェクトマネージャー:1名
- ・チーフUXデザイナー:1名
- ・UXデザイナー:1名
- ・UIデザイナー:2名
- ・テックリード:1名
- ・フロントエンドエンジニア:1名
- ・プロデューサー:1名
2.プロジェクト背景
エアークローゼット様は、「airCloset」の無料会員から有料会員への転換率の改善に取り組まれており、今回のご相談をいただくまでにも様々な施策を検討・実施されていました。
ニジボックスはご要望いただいた、より高速なPDCAサイクルでの改善施策検討・実施をご支援いたしました。
3.プロセス
1)定量・定性分析を通しての課題発掘
まず、現状の課題を特定するため、定量、定性の観点から以下の調査を実施しました。
定量:
Google Analysticsを用いて有料会員登録ステップのファネル分析を行い、画面遷移や質問項目での離脱ポイントを調査
定性:
airClosetのターゲットユーザーへユーザビリティテストを行い、有料会員の登録ステップの中で、答えづらい質問項目や煩雑な操作がなかったかをヒアリング

2)施策のプランニング
定量と定性、両面での調査から明らかになった事象をもとに、課題の仮説を整理しました。
そして遷移画面ごとに、課題に対する改善案を検討し、実施する際の制作工数もそれぞれ算出、施策が及ぼす解決インパクトと制作にかかる工数インパクトを比べ合わせ、優先度付けを行いました。
その上で、エアークローゼット様と施策の取捨選択について議論し、最終的な実施要件をスケジューリングいたしました。
3)施策の実施
実装フェーズでは、各施策について1〜2週間に1度のペースでABテストの実施をスケジューリングし、UIデザイン、フロントエンド実装を順次行いました。
具体的には、ファネル分析、ユーザビリティテストから導き出された、「お客様情報を入力することが負担になっている」という仮説に対して、入力項目のinput属性にautocomplete属性を付与し入力の負担を下げる、などの施策を実施しています。
4)実施施策の分析
施策ごとにABテストを約1週間実施しました。
ニジボックスではGoogle Analysticsのデータを、エアークローゼット様ではGoogle BigQueryのデータを用いて、新規有料会員登録者のCVRの勝敗状況をモニタリングしました。
その後、両社のモニタリングデータから導き出した最終結果に基づいて採用施策を協議、採用が決定した施策はニジボックスでフロントエンド実装を行いました。
4.結果
有料会員登録率を推定119%に改善
有料会員登録フォームをUIUX観点から改修することで、ユーザビリティの向上を実現。その結果、施策によっては改善前に比べて有料会員登録率が推定119%に向上いたしました。
エアークローゼット様からも「さらに長期間に渡ってモニタリングするとより高い改善率になるのでは」と期待の声をいただいております。
お客様の声


株式会社エアークローゼット
社長室長 執行役員 CSO 兼 マーケティンググループ責任者石川 桂太様
パーソナライズ型サービスである『airCloset』においてのエントリーフォームは、『airCloset』のUXを高める上で非常に重要なタッチポイントと捉えていました。改善スプリントのご支援をいただいたチームのメンバー全員が「よりUXを高めるにはどうしたら良いか?」という視点を持っており、定性・定量分析やデザイン、開発などそれぞれの高い専門性を発揮していただくことができた結果、UX・CVRの改善に成功した素晴らしいプロジェクトでした。