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ノーコードとは?ローコードとの違いやメリットデメリットを解説。おすすめツールも紹介!

ノーコードとは?ローコードとの違いやメリットデメリットを解説。おすすめツールも紹介!

ニジボックスの開発案件事例をご紹介!


最近、テレビCMなどでもよく耳にする「ノーコード」。プログラミングの知識や技術がなくてもIT化を推進できるということで、ここ数年で急速に広まっています。
ノーコードをうたうツールも増えていますが、具体的にノーコードでどんなことができるのか、イメージできないという方も少なくないのではないでしょうか。

この記事では、はじめてノーコード開発する人に向け、ノーコードの意味からノーコード開発のメリットとデメリット、ツールの選び方まで詳しく解説。おすすめのツールも紹介します。

ノーコードとは?

まずは、ノーコードとは具体的にどういうものなのかを見ていきましょう。

ノーコードの意味

ノーコード(英:No-Code)とは、システム開発につきもののソースコードを書かなくても、Webサイトやアプリケーションを開発できるテクノロジーのことです。
プログラミングの知識やスキルがない人でも、ノーコードツールを活用すれば、Webサイトやアプリを手軽に作ることができるようになります。

ノーコードの普及で「誰もが開発できる」時代に

ノーコードという言葉を最初に使い始めたといわれているライアン・フーバー氏は、2019年のブログで「プログラマーでなくとも誰もが制作者になれる」と、ノーコード時代の幕開けについて発信しました。

これまでは良いアイデアがあっても、プログラミングの知識を持ったITエンジニアがいなければ、プロダクトを開発することは叶いませんでした。
ですがノーコードの普及により、PCとネット環境さえあれば、どんな人でも気軽にプロダクトを作れるようになりました。

クラウドサービスの普及が「誰でも起業できる」世の中を作ったように、ノーコードの普及は「誰でも開発できる」時代を呼び込みつつあるのです。

ノーコードとローコードの違い

ソースコードをまったく記述しないノーコードに対し、ローコード(Low-Code)は、「ソースコードをなるべく記述しない」サービスを指します。
一部とはいえコードを書く必要が生じるため、ローコードはある程度のコーディングスキルは必要です

ただしその分ローコードの方が、汎用性が高く幅広い目的に使用できます。ノーコードより複雑で性能の高いシステムの開発も可能です。

ノーコードが注目されている3つの理由

ノーコードが注目されている3つの理由


ノーコードはなぜこれほど注目されるようになったのでしょうか?それには大きく3つの背景があります。

1. IT業界の人材不足

ノーコードが注目されている1つ目の理由は、IT業界の人材不足です。

IT化が進んだ現代において、何かビジネスをする際には基本的にシステムやソフトウェアの使用が必須です。
そんな需要に、ITエンジニアという人材の供給が追いついていません。
自社の社員をエンジニアとして育て上げるのには時間もコストもかかりますし、多くの会社が優秀なエンジニアの確保に頭を悩ませています。

そこで助けになるのが、ノーコードです。
ノーコードツールを使えば、シンプルな機能のシステムやアプリケーションなら自社でも開発できるため、ITエンジニアを求めずとも問題解決できるようになりました。

2. クラウドサービスの普及

2つ目の理由は「クラウドサービス」が広く普及したことです。
クラウドサービスとは、インターネット上にサーバーやデータを配置してブラウザで閲覧する「クラウド」を活用した、サービスを指します。

当初はクラウドサービスのセキュリティに不安を抱く人も少なくありませんでしたが、クラウドブーム開始から10年以上の時を経た今では、官公庁や銀行でもクラウドサービスが使われています。

クラウドサービスが世の中に受け入れられたことで、ノーコードを受け入れやすい環境も整いました。
高価なサーバーやソフトウェアを購入したりインストールしたりしなくても、月額支払や従量課金で開発ができる時代だからこそ、ノーコードが自然と注目されたといえます。

3. 課題の多様化と複雑化

3つ目の理由は、人々の興味関心が多様化、複雑化してきたことです。

世界がモノであふれ、「みんながほしがるものを大量生産する」という時代は過去のものとなりつつあります。
物理的に満たされた人々は、より個人個人の欲求に合ったものを求め、企業はそんなニーズに応え続けなければ生き残れない時代です。

万人に受け入れられるものを目指して巨額の投資をするよりも、小さい投資で多様な商品やサービスを展開し、失敗もしながら取捨選択して育てていくことが求められています。

そんな時代の流れに、ノーコードツールはマッチしました。
ノーコードで開発・運用コストを抑えられることで、小さな市場でも利益を出しやすくなり、これまでニッチすぎて入り込めなかった市場も新たに開拓できるようになりました

成熟しきっていると思われた市場に、新しいアイデアをもって入り込む余地を生んだのです。

ノーコード開発のメリット

ノーコード開発を上手に活用すれば、業務のさまざまな側面でメリットがあります。

1. 専門知識なしで開発ができる

ノーコード開発のメリット1点目は、専門知識がなくとも開発が可能なことです。
ソースコードの記述が不要なノーコードを使うのに、ITエンジニアの力を借りることも、プログラミングの専門知識も必要ありません。
他の一般的な業務に使うのと同じパソコンとインターネット環境、そしてノーコードツールを用意するだけで、誰でもドラッグ&ドロップなどの直感的な操作でWebサイトやアプリケーションを開発できるようになります。

2. 開発のコストを軽減できる

システム開発のためには通常エンジニアを雇用したり、開発会社に依頼したりする必要があります。
規模によっては開発に年単位の時間を要することも珍しくなく、そのための人件費も時間的コストも膨大になりがちです。

誰でも開発ができるノーコードなら、簡単な開発であれば社内で完結できるため、開発にかかる人件費も時間も大幅に削減することが可能です。

3. 開発スピードが上がる

ノーコード開発は、スピーディであることもメリットです。

これまでは開発に関わる人々や社内の各部署や開発会社、ITエンジニアとも連携を取りながら進めなくてはならなかったのが、関係者の人数が大幅に減ることで業務進行もスムーズになります。

また、これまで開発に欠かせなかったコーディング技術やプログラミング言語を習得するための時間も、節約できるといえるでしょう。

4. 更新担当者の負荷軽減

自社のWebサイトを更新したい場合、少しでも仕様に関わる変更のある場合や、不具合が生じてしまった際、その都度外部または他部署のエンジニアに依頼をして作業を待つ必要がありました。
また、現場のことを知らないエンジニアとITの知識がない現場担当者とでは、認識のすりあわせが難しいことも多々あります。
ですがノーコードツールがあれば、エンジニアに依頼しなくても更新担当者が自ら編集できるため、これらの負担を軽減することが可能です。

ノーコード開発のデメリット

便利に聞こえるノーコード開発ですが、デメリットはないのでしょうか?
ノーコード開発のデメリットについて考えてみましょう。

1. 開発の自由度が低い

誰でも開発がしやすいノーコードは、主にツールの中に用意されたテンプレートや機能を組み合わせてサイト制作を行う仕組みです。
そのため定型的なことしかできず、細かい仕様変更ができないことも多く、コードを書いて開発する場合と比べると、自由度が低いというのはデメリットだともいえます。

2. プラットフォーム依存のリスクがある

ノーコードにはその性質上、どうしてもプラットフォームへの依存度が高くなるというリスクがあります。
デザインや機能、セキュリティ面での制限が生じるほか、仕様変更があればそれに従う以外の選択肢がありません。
また、もしサービスが終了してしまった場合には、それまで開発したものが使用できなくなるということも考えられます。

3. 大規模・複雑な開発には向いていない

現状のノーコードではまだ複雑な機能を実装するのが難しく、大規模な開発には向いていないツールが多いです。複数人での編集にも対応していないことが多いので、チームでの開発も不向きといえます。
実装したい機能の内容によっては、ノーコード以外の開発が適していることもあります。

はじめてノーコードツールを選ぶときのポイント4点

はじめてノーコードツールを選ぶときのポイント4点


いざノーコードツールを導入するとなったら、次はどんなツールを使ったらいいのかが悩みどころです。
ここでは、はじめてノーコードツールを選ぶときのポイントをお伝えします。

1. 目的に合った機能があるか

ノーコードツールの大半は、Webサイト用、ECサイト用、業務効率化ツール用など、それぞれ限定された用途に特化されています。
そのため、まず自社がノーコードツールを使いたい目的をしっかり見極め、用途に合った機能を持つツールを選ぶことが大切です。

2. マニュアルが分かりやすいか・サポート体制が充実しているか

分かりやすいマニュアルが用意されているか、導入後に困った際にすぐ質問できるサポート体制が充実しているかもチェックしておきましょう。
海外のツールの場合、世界中で多くのユーザーに使われているツールでも、いざ使い始めてみると日本人向けの機能やデザインを使いこなせず、操作につまずいてしまう場合もあります。

3. 日本語対応しているか

ノーコードのツールを提供しているのは現状、海外の企業が中心です。そのため、選ぶ際には必ず日本語対応の有無を事前に確認しておくとよいでしょう。
マニュアルや学習ツールも全部英語だと、導入に時間がかかってしまいます。
また、ツールが日本語対応していても、サポートを受ける際には英語で問い合わせなくてはならない場合もあるので注意してください。

4. 適切な料金プランがあるか

ノーコードツールを本格的に導入する前に、機能の“お試し”ができると安心です。
無料のスタータープランや無料トライアル期間を設けているノーコードツールもありますので、これらを利用してテスト開発をおこない、目的に合ったツールを見極めるとよいでしょう。
そして有料プランを利用する際も、適切な料金プランがあるツールを選びましょう。

おすすめのノーコードツール3選

おすすめのノーコードツールを、目的ごとに3つ紹介します。
いずれも無料プランが用意されているので、気になるものはぜひ実際に操作してみてください。

1. Webflow

Webflow(ウェブフロー)は、Webサイト構築におすすめのノーコードツールです。
例えばECサイトの構築では決済までWebflowの中で完結できたり、HTMLがベースなのでアニメーションの実装が簡単に行えたり、高機能のサイトを手軽に作れるのが特長です。
ちなみに、ニジボックスのコーポレートサイトもWebflowを使って作られています。

2. Bubble

Bubble(バブル)はWebアプリケーションの開発におすすめのノーコードツールで、必要なのはマウスによる操作と、簡単なテキスト入力だけです。
ノーコードでありながらかなり細かな部分まで作り込めるのが特長で、短時間でもイメージ通りのアプリを作り上げることができます。

3. STUDIO

STUDIO(スタジオ)はノーコードでプロ級のWebサイトを作成できるツールで、サイトの作成から公開、そして運用、保守まで一括で管理できます。
おしゃれなデザインにこだわったサイトも直感的な操作で簡単に作れるため、スピーディな開発が可能です。
日本製のツールなので、操作画面はもちろん勉強コンテンツなども全て日本語です。

まとめ

コードの記述が不要なノーコードツールを使えば、誰でも少しの知識があれば開発ができるという大きなメリットがあります。
その反面制約も多いので、プロジェクトの途中で思い通りの機能を実装するのが困難になってしまうケースもあるでしょう。
そうならないためにも、事前に開発要件を整理し、ノーコード開発を選択するのが適切かをしっかりと検討することが大切です。


ニジボックスではサイト制作や開発における、情報設計やビジュアル設計といったUIデザイン面に加えて、ユーザーテストなどによるUX観点でのご支援も行っております。
記事内でも紹介したように、ニジボックスでもノーコードツールでのサイト制作を行っておりますので、ご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください!
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監修者
監修者_丸山潤
丸山 潤
元ニジボックス 執行役員、TRTL Studio株式会社 CEO、その他顧問やエンジェル投資家として活動

コンサルティング会社でのUI開発経験を持つ技術者としてキャリアをスタート。リクルートホールディングス入社後、インキュベーション部門のUX組織と、グループ企業ニジボックスのデザイン部門を牽引。ニジボックスではPDMを経てデザインファーム事業を創設、事業部長に就任。その後執行役員として新しいUXソリューション開発を推進。2023年に退任。現在TRTL Venturesでインド投資・アジアのユニコーン企業の日本進出支援、その他新規事業・DX・UX・経営などの顧問や投資家として活動中。

X:@junmaruuuuu
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