【2024年最新】デザイン×AIツールおすすめ30選!
デザイン業務を効率化するには、AIツールを活用してみるのも1つの方法です。近年では、AI技術の発展によってさらに機能が進化しており、上手に活用すれば従来時間がかかっていた作業を短縮化できるでしょう。
今回はデザイン業務に役立つAIツールを30種類ピックアップして、それぞれの特徴をご紹介します。また、AIツールを選ぶ際に意識すべきポイントも併せて見ていきましょう。
ニジボックスのUXデザインフローや案件事例をご紹介!
目次
デザイン業務に役立つAIツールとは
デザイン業務に役立つAIツールとは、AI(人工知能)を用いて、デザインに関する業務を省力化してくれるためのツールです。例えばAIは膨大な絵画やイラスト、写真といった素材をインプットし、それぞれの画風やスタイル、規則性などを解析しながら学習し、同じテイストのまま新たに画像を生成することができます。
既存の画像から新たな画像を生成できるだけでなく、短いテキストから指示内容を読み取って画像を表出することも可能なため、デザインを専門的に扱う方から初心者まで、幅広く活用できる可能性を秘めているのが大きな特徴です。
現在、さまざまなAIツールがリリースされているため、利用する目的やツールの特徴に応じて、デザイン業務を進めるうえで最適なものを使い分けていくことが重要といえます。
デザイン業務におすすめなAIツール30選
近年ではさまざまなAIツールが開発されており、デザイン分野で活用できるものも多くあります。ここでは、デザイン業務のシーン別に代表的なAIツールを30種類ピックアップして、それぞれの特徴や使い方をご紹介します。
リサーチ・アイデア出し
AIツールはリサーチやアイデア出しなどに活用でき、さまざまなイメージを膨らませるのに役立ちます。どのようなツールがあるのかを見ていきましょう。
ChatGPT
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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無料プランあり。 有料プランは月額20米ドル | ○ | 個人情報などの入力を避けるか、そうした情報の学習がされない設定を行う。 使用モデルは、無料プラン:GPT-3.5、有料プラン:GPT-4。 |
「ChatGPT」は、OpenAIによって開発されたAIチャットツールで、高度なテキスト処理能力を特徴としています。コンテンツ作成やデータの要約、コード生成といった活用方法があり、どちらかといえば文章コンテンツの作成に適したツールといえます。また、ChatGPTに組み込まれている画像生成ツールであるDALL・E3なども便利です(後述)。
また、知名度が高く、世界中に多くのユーザーがおり、初心者でも直感的に使いやすい設計が行われているのも特徴です。基本機能は無料で利用することもできますが、GPT-3.5とGPT4.0の性能の差は大きいので、効果的に活用するには有料版の利用も検討してみましょう。
Claude 3
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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有料プラン:月額20米ドル(一部機能は無料で使用可能) | ○ | 個人情報などは学習されてしまうので入力を避ける。(Claude3は設定で変更できない) |
「Claude 3(クロード3)」は2024年3月にリリースされたAIチャットツールで、文章やコードの生成の他、ワークフローの自動化などが行えます。Claude 3ではチャットによってAIと対話しながらアイデア出しをすることができ、他にも画像分析やドキュメントの要約などを行えます。
一部機能を無料で使うことができますが、本格的に活用する場合は有料版のほうがおすすめです。
チャット形式のツールは他にもさまざまありますが、特に性能が高く注目されている2つのツールを紹介しました。
Miro AI
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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無料プランあり。有料プランは「Starter」が月額8米ドル(年間払いの場合)、「Business」が月額16米ドル(年間払いの場合)。 | ○ | チームにゲストユーザーを招待する際は情報漏えいなどに注意が必要。設定で招待を制限できる。 |
「Miro AI」は、Miroが提供するクラウド型のオンラインホワイトボードです。もともとはオンラインホワイトボードとしてデータ共有や管理に強みを持つサービスでしたが、2023年にAI機能が実装されたことで、マインドマッピングやダイアグラムによってアイデアを広げられますし、それらを共有できるのでチームメンバーとの連携が取りやすくなるでしょう。
Miro AIはリアルタイムでのコラボレーション機能や豊富なテンプレートにより、主にチームでの動きを想定したビジネスシーンでの幅広い活用を期待できるのが強みです。
Perplexity
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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無料プランあり。有料プランの場合は、月額20米ドル。 | ○ | 出典があっても自身でファクトチェックを行う。 |
「Perplexity(パープレキシティ)」は、無料で利用できるAIチャットツールであり、さまざまな質問に対してAIが答えてくれます。
アカウント登録を行わなくても利用可能です。Perplexityからの回答には出典元が記載されるため、ファクトチェックを行うのに役立ちます。アプリも提供されているので、スマホでも利用可能です。
Catchy
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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無料プランあり。有料プランは従量課金制となっており、「Starter」が月額3,000円~、「Pro」が月額9,800円となっている。 | ○ | 無料プランは毎月10クレジットが付与される。無制限に利用したい場合は、Proがおすすめ。 |
「Catchy(キャッチー)」は日本企業が開発したAIライティングアシスタントツールで、キャッチコピーや記事作成など文字に関することを幅広く行えるのが強みです。単に文章を自動生成したり、要約したりするだけでなく、リライトやアイデア出しなどにも使えるので、用途に応じた幅広い活用方法が見いだせるでしょう。
インタビュー
音声認識AIの精度は近年高くなっており、インタビューを行う際に活用できるAIツールも増えています。ここでは、主なツールを3つ紹介します。
Notta
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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無料プランあり。有料プランは「プレミアム」が月額1,317円(年間払いの場合)、「ビジネス」が月額2,508円(年間払いの場合)。 | ○ | 利用するプランによって、文字起こしできる時間の長さが異なる。 |
「Notta(ノッタ)」は、高精度の音声認識とAI要約機能によって、1時間の音声を約5分で文字起こしできると公式サイトで紹介されています。インタビューを行ってから、テキスト化するまでにかかる時間を短縮化できるため、作業効率を高められるだけでなく、クオリティの向上にもつなげられるはずです。
録音データや文字起こしをしたテキストを関係者で共有できるため、コミュニケーションを取りながらスムーズに作業を進められます。
CLOVA Note
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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毎月300分まで無料で利用可能。データを学習させることで、毎月600分に延長できる。 | ○ | 文字起こしは一度に最長180分まで行える。LINEのアカウントが必要。 |
「CLOVA Note」は、録音データを文字起こしできる音声認識AIツールです。音声記録とは別にメモを追記できる「メモ機能」があり、録音後のデータの確認がスムーズに行えます。また、必要な音声データだけを抽出することもでき、話者ごとのデータを整理できるので作業効率を高められるでしょう。
パスワード付きのリンクでデータの共有が可能なため、ほかの人と安全にやりとりができます。
Whisper
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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APIの利用料として1分の変換につき0.006米ドルがかかる。 | ○ | 無料で利用するには、Google Colaboratoryなどが必要。 |
「Whisper(ウィスパー)」はChatGPTを開発したOpenAIが手がける音声認識モデルです。Webから集めた多言語の音声データをAIに学習させているため、精度の高い文字起こしを行うことが可能です。
WhisperはAPIを通じて利用することになるので料金はかかりますが、独自のサービスやアプリケーションにおいて、例えば音声データを自動的にテキストへ変換する機能を追加するなど、用途に合わせた使い方をしやすいのが特徴です。Google Colaboratoryなどを使う必要があります。
ドキュメント作成
アイデアを書き出すときに、ドキュメント作成に適したAIツールを活用すれば、より多くの気づきを得られるでしょう。主なツールを5つ紹介します。
Notion AI
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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無料プランあり。有料プランは1ユーザーあたり月額10米ドル。 | ○ | 無料プランは使用回数制限がある。 |
「Notion AI(ノーション エーアイ)」は文章の作成や要約、リライトなど幅広いタスクに対応できるAIツールです。無料版と有料版の2つのプランが用意されていますが機能面での違いはなく、無料版の場合は1ユーザーあたり20回の使用制限があります。
テンプレート機能が備わっているのが特徴で、コピーライティングやスライドの作成など、目的に合わせた使い方ができます。
SAKUBUN
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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「Standard」は1ワークスペースあたり月額9,800円、「Pro」は1ワークスペースあたり月額29,800円。 | ○ | 「Standard」は利用できるユーザー数が3名、「Pro」は10名までとなっている。 |
「SAKUBUN(サクブン)」は、SEO記事に強い記事を書くためのAIツールで、Webコンテンツの作成を内製化したい場合に活用できます。初めて利用するときでも、直感的に操作をすることが可能で、導入しやすいといえるでしょう。
多くのコンテンツを作成したり、限られたリソースでさまざまなコンテンツを作ったりしたいケースで役立つはずです。
Jasper
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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「Creator」は月額39米ドル、「Pro」は月額59米ドル。 | ○ | 無料トライアル期間は7日間となっており、その後は自動課金されるので注意。 |
「Jasper(ジャスパー)」は多言語対応しているAIライティングツールで、日本語での使用が可能です。作成したいドキュメントに応じて、豊富なテンプレートから選べるため、用途に合わせたコンテンツを作成できます。
自動生成されたテキストは、キーワードやタイトルなどが最適化されるため、さらに手を加えることで高いクオリティのコンテンツを作ることが可能です。
Grammarly
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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無料プランあり。有料プランは「Premium」が月額12米ドル、「Business」が月額15米ドル。 | × | 無料プランでは基本的な校正しか行えない。日本語によるサポートがない。 |
「Grammarly(グラマリー)」は英文法の校正ツールです。英文のスペルミスや文法の間違いなどが気になる場合に活用できます。
単に間違いを指摘してくれるだけでなく、より適切な表現を提案してくれる機能が備わっているので、英文を書くときには作業の省力化につなげられるでしょう。
Gamma
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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無料プランあり。有料プランは「Plus」が月額8米ドル(1ユーザーあたり)、「Pro」が月額15米ドル。 | × | スライドの作成にはクレジットが必要。 |
「Gamma(ガンマ)」はプレゼンテーションで必要となる資料の作成に役立つAIツールです。ドキュメントを入力するだけで資料を作成することができ、デザインもワンクリックで変更が可能なため、さまざまなバージョンの資料も時間をかけずに作成できます。
クラウド上での作業が可能で、ソフトをダウンロードする必要もありません。共同編集によってコメントなどのリアクションを残せるので、複数の人たちとコミュニケーションを取りながら作業が行えます。
グラフィック・ロゴ作成
AIツールを活用すれば、グラフィックデザインやロゴの作成などを効率良く進めていけます。多くの場面で利用されているツールを紹介します。
Ideogram
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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無料 | ○ | 日本語での入力は可能だが、思い通りの画像を作るには英語で使用するほうがよい。 |
「Ideogram(イデオグラム)」は、テキストでの画像生成が行えるのが大きな特徴です。必要なグラフィックやロゴの作成に役立つツールであり、テキストを入力すれば自動生成されるので初めて利用する場合でも感覚的に操作が行えます。
Microsoft Designer
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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無料 | ○ | 利用するためにはMicrosoftアカウントが必要。 |
「Microsoft Designer」は、テキストベースのプロンプトから画像を生成できるツールです。Microsoft 365に搭載されているツールで、Microsoftのアカウント(無料)があれば誰でも利用可能です。
テンプレートの選択や適切な画像の検索といった負担がなくなるため、デザイン作成そのものに不慣れなユーザーでも比較的理解しやすいのが利点です。また、Facebookと連携させることにより、キャプションやハッシュタグの自動生成を利用したスムーズな投稿も可能となります。
DesignEvo
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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無料プランあり。有料プランは「ベーシック」が1回あたり24.99米ドル、「プラス」が1回あたり49.99米ドル。 | ○ | 無料プランでは、高解像度ファイルが300pxまでとなっている。 |
「DesignEvo」はロゴの作成に特化したAIツールで、直感的な操作で誰でも手軽に目的のロゴを作成できるのが特徴です。幅広いテンプレートとカスタマイズオプションが用意されており、テキストや形状、カラー、透明度などを調整しながら独自性の高いロゴを作成することができます。
また、ゼロから独自のデザインを作成していくことも可能で、ブラウザやデスクトップ、モバイルアプリから利用できる汎用性の高さも魅力です。作成したロゴは商用利用可能なため、ホームページや名刺、SNSなどに幅広く活用できます。
Webサイト作成
AIツールを活用すれば、Webサイトの作成もスムーズに進められます。ここでは5つのツールの特徴を紹介します。
Framer
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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無料プランあり。有料プランは月額692~4,153円。 | × | 無料プランでは利用できるCMSアイテムに制限があり、独自ドメインを設定できない。 |
「Framer(フレーマー)」はFigmaライクなデザインツールで、その機能の1つとしてプロンプトベースでデザインを行えるので、幅広い表現ができ、特にLPなどに向いています。ブラウザ上で操作可能なので、他の人とリアルタイムで編集でき、Webサイトを公開するまでの作業効率を高められます。
無料プランでもWebサイトを公開することは可能ですが、独自ドメインを設定できないなどの制限があるため、本格的に使う場合は有料プランの利用を検討してみましょう。
Wix Studio
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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月額1,400~12,000円 | ○ | プランによって、データ容量や共同管理者数、使用できるCMSアイテム数などが異なる。 |
「Wix Studio」は、アニメーションを活用したWebサイトの作成が行えるAIツールです。高品質なWebサイトを手軽に作れることをコンセプトにしているため、一人で作業を行うのにも向いているAIツールだといえます。アニメーションにも対応しているため、デザイン性の高いWebサイトが作成可能です。
また、Wix StudioにはカスタムCSSという機能が備わっており、Webサイトのデザインを変更する際のカスタマイズが手軽に行えます。ノーコードでアニメーションなどを追加できるので、表現の幅を広げられるでしょう。
Attention Insight
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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月額21~434米ドル | × | 日本語には対応していないが、直感的な操作が可能。 |
「Attention Insight」は、Webサイトを公開する前にクリエイティブ面での評価を分析するためのAIツールです。Adobe Expressの機能として利用できるものであり、評価したいクリエイティブをドラッグ&ドロップで挿入すれば、短い時間で分析結果を得られます。
ヒートマップで分析結果を視覚的に判断できるので、ページの改善すべきポイントがすぐに分かるのが特徴です。
Create.xyz
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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無料プランあり。有料プランは「Starter」が月額19米ドル、「Pro」が月額59米ドル。 | ○ | 無料プランとStarterプランでは、独自ドメインの設定が行えない。 |
「Create.xyz」は、Webサイトを自動生成できるAIツールで、無料版でもWebサイトを作成することが可能です。プログラミングのスキルがなくても、イメージとなる画像をアップロードすれば、内容に沿った形でWebサイトを作成できるため、次世代のデザインツールとして特に注目度が高いツールです。
ただし、Webサイトへの流入をチェックしたり、ユーザーの行動を分析したりするには有料版に切り替える必要があります。
Relume AI Website Builder
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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無料プランあり。有料プランは「Starter」が月額32米ドル、「Pro」が月額40米ドル。 | × | 無料プランの場合は、ワイヤーフレームを FigmaとWebflow にエクスポートできないので注意。 |
「Resume AI Website Builder」は、テキストを入力するだけで、サイトマップの自動生成やワイヤーフレームの作成ができるAIツールです。生成されたワイヤーフレームをFigmaなどと連携して編集することも可能なので、普段から使い慣れたツールと連携しながらWebサイトの作成を進められます。
ただし、無料版の場合はエクスポートができないため、注意が必要です。
画像・動画生成
AIツールは画像や動画を作成するのにも適しています。代表的なツールについて、特徴を解説します。
Midjourney
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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月額10~120米ドル | × | Discord上での利用となる。 |
「Midjourney(ミッドジャーニー)」は、NASA出身の技術者などで構成された研究機関が作成する高機能AIツールです。大きな特徴は、単語や文章などのキーワードを入力するだけで、すぐに適した画像をアウトプットできるシンプルさにあります。
さらに、生成される画像のクオリティも非常に高いことから、海外を中心に広く人気を集めています。ただし、2024年4月時点ではまだ日本語に対応しておらず、操作にあたって一定以上の英語スキルが求められるのは難点です。
また、Discordというコミュニケーションツールの中で使う必要がある点も押さえておきましょう。
Stable Diffusion
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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無料プランあり。有料の「Professional」は月額20米ドル。 | ○ | 生成した画像の商用利用は事前の確認が必要。 |
「Stable Diffusion(ステイブル・ディフュージョン)」は、クオリティの高い画像を生成できるAIツールです。テキストから画像を生成したり、ある画像から別の新たな画像を生成したりできるので、専門的な知識がなくても操作が行えます。
Stable Diffusionはオープンソースであるため、誰でも利用することができますが、画像を商用利用するときは事前に著作権などに問題がないかを十分にチェックしておく必要があります。
DALL E3
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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ChatGPT Plusのユーザーであれば、無料で使うことが可能。 | ○ | 無料版では使用することができない |
「DALL E3(ダリ3)」はOpenAIが提供している画像生成AIツールで、ChatGPTのチャット上から呼び出して画像を生成できるのが大きな特徴です。他の画像生成ツールと違い、それまでの会話などの文脈を引き継いで画像生成が行えるので、イメージに沿ったものを作りやすいといえるでしょう。ChatGPT Plusのユーザーであれば無料で利用できます。
利用回数に制限はありませんが、ChatGPT Plusではメッセージの数に上限があるため、注意する必要があります。
Adobe Firefly
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
---|---|---|
無料プランあり。有料プランは月額680~7,780円 | ○ | プランごとに生成できるクレジット数に違いがあり、クレジットを使い切ってしまうと低速での処理となる。 |
「Adobe Firefly」はAdobe社が提供する画像生成AIです。Adobeが運営するストックフォトサービス「Adobe Stock」を学習しているため、安心して商用利用できる点が特徴です。Adobeが運営する「Illustrator」や「Photoshop」とも統合することができるため、高度な編集機能が活用できるのが魅力です。
テキスト入力により、高品質な画像をスムーズに生成できるとともに、「Adobe Creative Cloud」の一部として機能するため、生成塗りつぶしやベクターアートワークの作業なども行えます。
Runway
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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無料プランあり。有料プランは月額12~76米ドル。 | × | 無料プランの場合は、生成できる動画数に制限がある。 |
「Runway(ランウェイ)」は、AIによって動画の生成や編集が行えるツールです。ブラウザ上だけでなく、スマホアプリからも使用可能となっています。
既存の動画から新たな動画を生成する「Gen-1」という機能の他に、画像やテキストから動画を生成できる「Gen-2」という機能が備わっています。動画編集の機能を使えば、背景を変えたり、特定のオブジェクトを他のものに置き換えたりできるので、幅広い表現が行えるでしょう。
Domo AI
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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無料プランはあるが、基本的には従量課金制。100クレジットあたり300米ドル。 | ○ | 動画を数回生成するとクレジットが足りなくなりやすいので、加入するプランをよく検討することが大事。 |
「Domo AI(ドーモAI)」は、さまざまなパターンでのアニメーションを作成できる動画生成AIツールです。新たな動画を作成するだけでなく、テイストの異なる動画に変換できるので、複数のパターンを検討したいときに役立つでしょう。
Pika
料金 | 日本語対応 | 注意点 |
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無料プランあり。有料プランは月額8~58米ドル | × | 商用利用が可能なのは、「Pro」プランのみ。 |
「Pika(ピカ)」は、画像から短めの動画を生成できるAIツールです。有料版の「Pro」のみ、商用利用が可能となっています。
3Dアニメーションやマンガ風のテイストで動画を生成することができるので、アイデアを生かした動画作りを行うのに役立つツールだといえます。
Sora
「Sora(ソラ)」は、OpenAIが開発した動画生成AIツールです。画像から動画への変換、既存動画の編集や拡張など、クオリティの高い動画生成を行えるのが特徴だといえます。
Soraは2024年4月現在、日本ではまだリリースされていませんが動画系に関しては今最も注目度が高いツールの一つとされています。AIの専門家による検証やテストなどが済み次第、一般にも公開されることが期待されています。
AIツールを選ぶときの3つのポイント
今回ご紹介したように、AIツールにはさまざまな種類があります。それぞれ適した利用シーンや活用できる機能が異なるため、実際に導入を検討するうえでは、自社の目的に合っているかどうかを慎重に見極めることが大切です。
ここでは、AIツールを選ぶ際に意識すべきポイントを3つ見ていきましょう。
事前に操作性を確認できるか
ツールの取り扱いに不慣れな場合は、事前に無料プランなどで操作性を確認できるものを選ぶのがよいでしょう。
実際に使ってみることで、AIデザインツールでどのような作業が自動化されるのかも確かめられるため、活用のイメージを膨らませやすいのもメリットです。ただ、無料版の考え方はツールによって異なるので注意しましょう。
たとえば、無料版の時点で一定以上のクオリティを実現できるものもあれば、そもそも有料版でなければ商用利用に耐えられないクオリティのものまでさまざまです。そのため、気になるツールについては、あらかじめ料金プランによるグレードの違いを細かく調べておく必要があります。
著作権などの問題がないか
AIツールは大量のデータを学習してアウトプットすることから、著作権などのリスクがないかも十分に確認しておく必要があります。たとえば、既存の著作物との「類似性」「依拠性」が見られる場合は、AIを利用して生成した場合でも著作権の侵害にあたると判断される可能性があります。
そのため、まずはツールの運営元をきちんと調べておき、著作権に対するマネジメントがどのように行われているかをチェックしましょう。また、リスクを避けるためには、利用者自身も著作権について適切な知識を持っておく必要があります。
なお、AIが作った生成物については、基本的に著作権が発生しません。ただし、AIを創作表現のための道具として用いた場合には、著作物として扱われます。
AIに関する法的な捉え方は、現在も整理・周知が進められている段階にあるため、制作されたデザインの取り扱いについて不安がある場合は、各サービスの利用規約や経済産業省のAI事業者ガイドラインなどに目を通すと良いでしょう。
利用目的に応じた機能が備わっているか
AIツールは、種類によって利用できる機能や得意とする作業が異なります。導入する際には、自社の利用目的や活用シーンを明確にしたうえで、適した機能が備わっているかどうかをチェックしましょう。
また、同じツールでもプランごとに使える機能が異なるケースも多いため、料金の仕組みを細かく確認しておくことも大切です。先にも述べたように、無料プランがある場合はまず実際に使ってみて、有料プランに切り替えたときにどのような機能やテンプレートが実装されるのかを調べると違いを比較しやすくなります。
まとめ
AIの進化により、デザインにおける活用の可能性も大きく広がっています。使いこなすことができれば、デザイン業務を大幅に効率化できるだけでなく、新たな創造性を生み出すヒントが見つかる可能性もあるでしょう。
AIを活用したサービスには、個性の異なるさまざまな種類があります。商用利用を想定する場合は、基本的に有料のものを使用するケースが多いため、事前に自社との相性や使える機能を細かく確かめておくことが大切です。
また、日本語対応のツールも多いですが、新たなAI機能を活用するためにもキャッチアップしていったほうがよいでしょう。著作権侵害などのリスクも十分に確認しながら、自社に合ったツールを導入して、生産性の向上を目指しましょう。
ニジボックスではサイト制作や開発における、情報設計やビジュアル設計といったUIデザイン面に加えて、ユーザーテストなどによるUX観点でのご支援も可能です。 下記資料にて、ニジボックスがクライアント課題に伴走する中で、磨き上げてきたUXデザインのプロセスや支援事例の一端を資料として一部ご紹介しています。 ご興味を持たれた方はぜひ、下記ダウンロードリンクよりご参照ください!
元ニジボックス 執行役員、TRTL Studio株式会社 CEO、その他顧問やエンジェル投資家として活動
コンサルティング会社でのUI開発経験を持つ技術者としてキャリアをスタート。リクルートホールディングス入社後、インキュベーション部門のUX組織と、グループ企業ニジボックスのデザイン部門を牽引。ニジボックスではPDMを経てデザインファーム事業を創設、事業部長に就任。その後執行役員として新しいUXソリューション開発を推進。2023年に退任。現在TRTL Venturesでインド投資・アジアのユニコーン企業の日本進出支援、その他新規事業・DX・UX・経営などの顧問や投資家として活動中。
X:@junmaruuuuu
note:junmaru228