ユーザーインタビューへの理解が深まる本5選
ニジボックスの案件事例をご紹介!
商品やサービスを実際に利用しているユーザーに対して、ニーズや課題を深掘りするために行うユーザーインタビュー。プロダクト開発/機能実装のための調査から利用後の評価まで幅広い段階で使える汎用性の高い手法ですが、「どうすればユーザーインタビューを学べるのだろう?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
本記事では、これからユーザーインタビューについて学びたい方、既に実践されている方にもぜひ読んでいただきたいおすすめの本をご紹介します。
ユーザーインタビューの定義や目的、成功のためのコツやインタビュー質問の詳しい設計方法については以下の記事で解説していますので、併せてご覧ください。
目次
ユーザーインタビューについて学べるおすすめの本5選
ユーザーインタビューについて学びたいときに役立つものが本です。
ここではユーザーインタビューに関する知識を得るためにおすすめする本を5冊紹介します。
1.『ユーザーインタビューをはじめよう ―UXリサーチのための「聞くこと」入門』
米国のUXリサーチ界で多くの実績を持つスティーブ・ポーチガル氏の著書で、ノウハウが詰め込まれているユーザーインタビューの解説書です。
UXデザインにおけるユーザーインタビューの重要性をはじめ、インタビューの準備や質問方法、そしてリサーチの活用方法などを具体的に解説しています。
UXデザインを実践する初級者、中級者の方におすすめの本です。
■参考書籍
ビー・エヌ・エヌ新社、スティーブ・ポーチガル 著, 安藤 貴子 翻訳(2017) 『ユーザーインタビューをはじめよう』
2.『ユーザーインタビューのやさしい教科書』
多くのプロジェクトで用いられているインタビューの実践テキストであり、オンラインインタビューにも対応しています。
インタビュー初心者に向けた基礎的な内容を中心に構成されていますが、スキルアップを目指す方に向けたノウハウなども盛り込まれています。したがって、ある程度インタビュー経験を積んだ方も参考になる本です。
また、インタビューの計画書やガイドのサンプル、事例なども掲載されているほか、テンプレートも用意されています。
これからユーザーインタビューをはじめる初心者から、中級者まで幅広く役立つ内容です。
■参考書籍
マイナビ出版、奥泉 直子 著, 山崎 真湖人 著, 三澤 直加 著, 古田 一義 著, 伊藤 英明 著(2021) 『ユーザーインタビューのやさしい教科書』
3.『ユーザーの「心の声」を聴く技術 ~ユーザー調査に潜む50の落とし穴とその対策』
本書はユーザー調査の実践書です。
ユーザーは要望を認識しておらず言葉にできない場合が多い傾向にあるため、ユーザーインタビューにおけるユーザーの発言からは、自身が希望するサービスや商品に関する明確な答えは出てきません。
したがって、ユーザーインタビューを通して、ユーザーの心の声に耳を傾けたうえで自身が気づかない要望をつかみ取る必要があります。しかし、いざユーザーインタビューをはじめると、さまざまな問題が発生する場合があります。
本書は認知科学に基づき、ユーザーインタビューで陥りがちなミスとその対策を紹介し、より効果的な調査を実現する方法を解説しています。
ユーザーインタビューがうまくできずに悩む中級者の方におすすめの本です。
■参考書籍
技術評論社、奥泉 直子 著(2021) 『ユーザーの「心の声」を聴く技術 ~ユーザー調査に潜む50の落とし穴とその対策』
4. 『 マーケティング・インタビュー ―問題解決のヒントを「聞き出す」技術』
本書は10年間インタビュアーを経験した著者がインタビューの「聞き出す技術」に焦点を当てて解説している本です。
インタビュー対象者の言葉の本質を探るにはどうしたら良いか、ニーズの掘り起こし方など多くの事例をもとに解説しています。対象者の選び方に言及している章もあるので、誰にインタビューすれば的確な情報収集が可能になるか悩んでいる方にも役に立つ内容となっています。
インタビュー初心者で回答の掘り下げ方に悩んでいる方、経験者で定期的に見返して気づきを得たい方におすすめです。
■参考書籍
東洋経済新報社、上野 啓子 著(2004) 『マーケティング・インタビュー―問題解決のヒントを「聞き出す」技術』
5.『はじめてのUXリサーチ ユーザーとともに価値あるサービスをつくり続けるために』
本書はUXリサーチの基本的な捉え方から手法や組み立て方、組織で生かせる仕組みの作り方、実践知の共有などのノウハウをまとめた実践書です。
UXリサーチャーが現場で実践している方法を7つの事例に基づいて解説するケーススタディも記載されているため、プロダクトマネージャーやデザイナーなどUXリサーチに取り組む人に役立つ内容となっています。UXリサーチの基本的な考え方やはじめ方を理解したうえでプロセスや手法を学び、最終的にはUXリサーチを続けるための仕組みを作るところまで解説しています。
他の書籍と違いユーザーインタビューの手法を実務レベルで紹介している本ではありませんが、 ユーザーインタビュー含むUXリサーチ全般を組織へ導入したいと考えている人におすすめの本です。
■参考書籍
翔泳社、松薗 美帆 著, 草野 孔希 著(2021) 『はじめてのUXリサーチ ユーザーとともに価値あるサービスを作り続けるために』
まとめ
本記事ではユーザーインタビューに関するおすすめ本の紹介をしました。本で学んだことを現場で生かし、ユーザー自身も気づいていないニーズや課題を深堀りできるようにしましょう。
ニジボックスではサイト制作や開発における、情報設計やビジュアル設計といったUIデザイン面に加えて、ユーザーインタビューなどによるUX観点でのご支援も可能です。
下記資料にて、ニジボックスがクライアント課題に伴走する中で、磨き上げてきたUXデザインのプロセスや支援事例の一端を資料として一部ご紹介しています。
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元ニジボックス 執行役員、TRTL Studio株式会社 CEO、その他顧問やエンジェル投資家として活動
コンサルティング会社でのUI開発経験を持つ技術者としてキャリアをスタート。リクルートホールディングス入社後、インキュベーション部門のUX組織と、グループ企業ニジボックスのデザイン部門を牽引。ニジボックスではPDMを経てデザインファーム事業を創設、事業部長に就任。その後執行役員として新しいUXソリューション開発を推進。2023年に退任。現在TRTL Venturesでインド投資・アジアのユニコーン企業の日本進出支援、その他新規事業・DX・UX・経営などの顧問や投資家として活動中。
X:@junmaruuuuu
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