【プロジェクトを成功に導く!】AIを活用したサイト制作のポイントとは?

AI技術をビジネス成果へとつなげる方法に
お悩みの方必見!
ニジボックスのAI関連支援をご紹介!
Webサイトやアプリの改善・運用を担うPdMやサービス責任者の中には、サイト制作におけるAI活用が、本当にビジネスの成果につながるのか疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、AI活用を単なる時短やコスト削減で終わらせず、プロジェクトを成功に導くビジネスの成果につなげるものにするためのポイントを、実践事例を交えてご紹介します。
目次
組織でのAIを活用したサイト制作で直面しやすい2つの壁
AI技術の進化により、デザインやコーディングなどサイト制作を高速化させるツールが多数登場しています。
AIツールの課題としては、ハルシネーションや他社との差別化が難しい「画一的なアウトプット」になりやすいといった問題が挙げられます。しかし、企業のサイト制作においてはそれ以上に、チームで動くからこそ深刻化しやすい「組織ならではの壁」に直面することが少なくありません。
ここでは、現場で特に陥りやすい2つの壁について解説します。
■ サイト制作・デザイン業務に役立つAIツールはこちら
サイト制作やデザイン業務を効率化させる具体的なAIツールを知りたい方は、以下の記事もぜひご活用ください。
AIの出す膨大なアウトプットに振り回される
AIは膨大なリサーチ結果や多様なアイデアを瞬時に提示してくれますが、「それらしい正解」を大量に出力するため、どれも良さそうに見え、目移りしてしまうことが少なくありません。
すると、情報量に圧倒されて優先順位がつけられなくなり、ビジネスゴールに対して「何が正しい選択なのか」という判断基準を見失い、AIの提案に振り回されてしまいます。
このような現象は個人利用でも起こり得ることですが、複数のステークホルダーが関わる企業プロジェクトにおいては、事態がより深刻化しやすくなるので注意が必要です。
既存の制作体制や運用環境への落とし込みに難航する
組織でのAI活用においては、ステークホルダーとの合意形成や、既存の環境・体制への適応が不可欠です。AIが生成したアウトプットをそのまま適用しようとしても、自社のルールや現在の制作フローになじまず、結果的に人間が修正して手戻りが発生するなど、実運用への落とし込みに難航することがあります。
AIを効果的に活用するために「人間が担うべき役割」
前述したような壁を乗り越え、サイト制作においてAIを効果的に活用するには、人間が担うべき役割があります。ここでは、2つのアプローチを紹介します。
1. 判断軸を持つために議論のポイントを設計する
AIを本格的に活用する前段として、人間が「どのような論点で議論を進め、どう決着させるか」という、プロジェクト全体の進行の枠組み(論点設計)をあらかじめ組み立てておくことが重要です。
前述の通り、生成AIはそれらしいアイデアや具体的な打ち手を大量に出力してくれます。しかし、それらのアウトプットを前にしたとき、「今、何を基準に選ぶべきか」という評価の枠組みがないと、組織の意思決定は迷走してしまいます。
あらかじめ人間が論点設計をしておくからこそ、AIの膨大な提案に圧倒されることなく、組織全体でブレることのない判断軸を持って、制作を進めることができます。
2. 自社の体制や環境にあわせてバランスを調整する
AIは役立つアイデアを提示してくれますが、アウトプットをそのまま現場の運用に取り入れようとするのは避けるべきです。AIの提案には自社の制作体制や既存環境の制約までは考慮されていないため、そのまま適用すると現場に混乱を招くおそれがあります。
企業ごとの現在の環境を考慮し、「新しく変える部分」と「既存のルールとして残す部分」の最適なバランスを見極め、柔軟に調整していく人間の判断が重要です。
AI時代に人間が磨くべきスキルについては、以下の記事でも解説しています。ぜひご覧ください。
【事例あり】サイト制作でAIを活用するポイント|武蔵野銀行様

ここでは、ニジボックスが支援した株式会社武蔵野銀行様の事例をもとに、AI活用を成果につなげるポイントを解説します。
本プロジェクトでは、『武蔵野銀行アプリ』を紹介するLPのリニューアルをお手伝いさせていただきました。武蔵野銀行様は、LPにおいて説明の冗長化によるメリットの訴求不足と、表示速度の遅延という課題を抱えていらっしゃいました。そこでニジボックスは、制作フローにAIを導入して定型業務を効率化し、余剰時間を人間が「企画・設計・課題解決」に注力できる環境を構築して、リニューアルを行いました。
結果として、コンバージョン(アプリストア送客)を1.7倍に向上させ、リッチな演出と表示速度の大幅な改善の両立を実現しています。
プロジェクトの詳しい内容やお客様からいただいた声は、以下のページでも掲載しています。併せてご覧ください。
関連ページ:『武蔵野銀行アプリ』紹介LP|実績|ニジボックス
ここからは、成果を生み出した3つのポイントをご紹介します。
①要件定義・設計フェーズでAIを思考のパートナーにする
要件定義フェーズでは、ディレクターの論点整理や思考整理のパートナーとしてAIを活用しました。ターゲットの設定や情報の優先順位づけをAIとともに行うことで、考慮すべき内容の漏れを防ぎ、チームでの素早い合意形成を実現しました。
また、設計フェーズでは要件データをAIに渡し、ワイヤーフレームを自動生成しました。
これにより、要件定義で50%、ワイヤーフレーム作成で75%の工数削減を実現しました。しっかり考えるべきコアな部分は人間が担い、適切に役割分担をしたことで、少ない時間での高品質な成果物作成につながりました。
②AI実装を見据えた「情報構造の最適化」を人間が行う

後続の実装工程でAIが正しくデータを解釈できるよう、人間が事前の整理を行いました。具体的には、LPの要素であるセクションや見出しコンポーネントの命名ルールを整え、AIが理解しやすいページ構造への最適化を実施しました。
AIに全てを任せきりにするのではなく、人間が「AIが能力を発揮できる土台」を整えることで、プロジェクト全体の生産性向上に寄与しました。
③AIによる「初期実装の効率化」で生まれた時間を、品質改善に充てる

コーディングでは『Claude』を活用し、AIとの対話を通じた実装を行うことで、初期実装までの工数を約50%削減しました。
この効率化によって生まれた時間を品質改善の作業に充て、人間はデザインデータと初期実装の比較・検証や、コードの品質向上、表示速度改善のためのデータ軽量化に注力しました。これにより、銀行らしい信頼感やリッチな演出を維持しながら、表示速度の改善を両立させました。
まとめ
本記事では、組織でのAIを活用したサイト制作での壁や、ポイントを解説しました。AI活用を単なるコスト削減や時短で終わらせず、生み出した時間を「人間ならではの判断や品質向上」に充てることが、成功の鍵となります。
とはいえ、企業ごとに体制や環境はさまざまであり、自社だけでAI活用を推進するのは難しいと感じることもあるかもしれません。
ニジボックスでは、AIを活用したWebサービスの改善やサイト制作を幅広く支援しています。「何から始めればいいか分からない」という段階からでも、ぜひお気軽にご相談ください。
また、AI活用の支援内容や事例などをまとめた資料も公開しています。「まずは情報収集からしたい」という方は、下記よりお気軽にダウンロードのうえ、ご活用ください。
監修者
丸山 潤
コンサルティング会社でのUI開発経験を持つ技術者としてキャリアをスタート。リクルートホールディングス入社後、インキュベーション部門のUX組織と、グループ企業ニジボックスのデザイン部門を牽引。ニジボックスではPDMを経てデザインファーム事業を創設、事業部長に就任。その後執行役員として新しいUXソリューション開発を推進。2023年に退任。現在TRTL Venturesでインド投資・アジアのユニコーン企業の日本進出支援、その他新規事業・DX・UX・経営などの顧問や投資家として活動中。




