【必見!】ABテストおすすめの本7選!学べる内容やおすすめのやり方を解説!
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Webサイトや広告の改善方法としてよく用いられるのがABテストです。ABテストは、いくつかのパターンを出し、何が最適であるかを検証します。
今回は、ABテスト初心者、ABテストに失敗したことがある方、ABテストを実施したいWeb担当者といった方にABテストの基礎知識と、ぜひ読んでいただきたい本を紹介します。
目次
ABテストを解説
ABテストとは、Webサイトや広告などにおいて、より高い成果を得られるパターンを検証するテストです。以下で詳しく解説していきます。
ABテストとは?
ABテストとは、Webマーケティングにおけるコンバージョン率やクリック率を最適化する手法の1つです。特定の要素が違うAパターンとBパターンを用意し、どちらが最適であるかを検証します。
名前から2パターンの検証と思われがちですが、中には3パターン以上を用意して検証することもあります。
ABテストは、主にWebサイトや広告文、広告バナーなどで実施されます。オンラインだけでなく、オフライン環境のチラシなどでも実施可能です。
さまざまな要素でABテストを実施し、より良い成果につながったパターンを実装することで、Webページや広告文などのコンバージョン率やクリック率が向上し、最適化されていくのです。
ABテストについては下記の記事で詳しく解説しています。
ABテストには2種類ある
ABテストには、大きく分けて以下の2種類があります。
- 逐次テスト…A,Bそれぞれのパターンを別々の期間に実施する
- 並行テスト…ユーザーでページを振り分け、A,Bそれぞれのパターンを同時期に実施する
逐次テストはシステムの実装が必要ないので手軽に実施できます。時期により結果が左右される可能性があるので、注意が必要です。
一方で、並行テストは同時期に実施し条件が同じであるため、より信頼できる結果を得られます。しかし、システム実装が必要なので準備が必要です。
ABテストを学べるおすすめの本7選!
ABテストを学べるおすすめの本を7冊紹介します。それぞれの本が特におすすめの方も挙げているので、ぜひあなたに合った本を探してみてください。
A/Bテストの教科書
「リニューアルは時代遅れ」本書はこの言葉から始まります。これは、正しくリニューアルされなければ、クリック率などの数値が逆に下がる可能性があることを指しています。
本書では以下のパートで構成されており、正しいABテストのやり方を学べます。
- Part1 A/Bテストのただしい始め方
- Part2 A/Bテストを成功させるコツ
- Part3 すぐに使える実践ワザ
具体的なやり方や仮説の立て方、企業の事例なども学べるので、おすすめの1冊です。
また、『A/Bテストの教科書』は、以下のような方におすすめです。
- ABテスト初心者
- ABテストに失敗した過去がある方
- ABテストを実施したいWeb担当者
チームの運営方法や、すぐに実践できる裏技もとても参考になります。
■参考書籍:
マイナビ出版、野口 竜司 著 (2015) 『A/Bテストの教科書』
A/Bテスト実践ガイド
本書はGoogle、Amazon、Microsoft、LinkedInなどで実務を担当した著者たちが監修しています。また、経験から得られた教訓や落とし穴などが余さず盛り込まれており、データ駆動型の文化の確立や科学的な意思決定に必要なスキルを学べます。
『A/Bテスト実践ガイド』は、以下のような方におすすめです。
- ABテストの精度を上げたい方
- Web集客をしている管理者や経営者
- ABテストを実施したいWeb担当者
第Ⅰ部は全ての方向け、第Ⅱ部は特に管理者や経営者向け、第Ⅲ部はデータ管理者向けの構成になっています。
■参考書籍:
KADOKAWA、Ron Kohavi、Diane Tang、Ya Xu 著、大杉 直也 訳 (2015) 『A/Bテスト実践ガイド』
A/Bテストの効果的な実施法
本書は、Microsoftの分析チームが監修しています。Microsoftの検索ソフトBingはABテストをきっかけに広告見出しの表示を変更して、劇的に収益が上がりました。
筆者たちが35年以上も研究と実践を繰り返した、ABテストの実験の設計や実行方法、課題への対処法などが解説されています。
『A/Bテストの効果的な実践法』は、以下のような方におすすめです。
- ABテストの精度を上げたい方
- 大規模な改善を試みている方
- ABテストの担当者
また、新しいアイデアの価値を計るのは難しいですが、ABテストをはじめとする実験は、あらゆるものを比較的低コストで評価できます。効果的な実践法を学んで、よりABテストの精度を上げていきましょう。
■参考書籍:
ダイヤモンド社、ロン・コハビィ、ステファン・トムク 著、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部 編 (2018) 『A/Bテストの効果的な実施法』
Googleオプティマイズによるウェブテストの教科書
Googleオプティマイズとは、無料で使えるWebテストツールです。本書ではABテストの説明から始まり、ツールの使い方やサイトを効果的にする方法などが学べます。
また、Googleオプティマイズを現場で活用している著者が経験に基づき説明しているので、とても分かりやすいのが特徴です。
『Googleオプティマイズによるウェブテストの教科書』は、以下のような方におすすめです。
- Webマーケティングの基礎を知りたい方
- ABテストの基礎を知りたい方
- Googleオプティマイズを活用しているまたは活用したい方
単にABテストについて解説するのではなく、前提にあるWebマーケティングの基礎について解説されています。基礎からしっかり学びたい方にはぜひ読んでいただきたい1冊です。
■参考書籍:
マイナビ出版、井水 大輔、大柄 優太、工藤 麻里、瀧 里絵、針替 健太、松本 大河 著 (2018) 『Googleオプティマイズによるウェブテストの教科書』
2万回のA/Bテストからわかった 支持されるWebデザイン事例集
Webデザインに特化したABテストの事例を集めて、以下の流れで紹介しています。
- Webページの課題
- ABテストに用いた2つのページ
- テスト結果
オールカラーで見やすく、「金融編」「リード獲得編」「サブスクリプション編」「EC編」とジャンル別に紹介されています。
『2万回のABテストからわかった指示されるWebデザイン事例集』は、以下のような方におすすめです。
- ABテストを実施したいWeb担当者
- Webディレクター、デザイナー
- 集客できるWebデザインに興味がある方
ABテスト担当者以外にも、デザイナーやディレクターにも参考になる1冊です。
■参考書籍:
技術評論社、鬼石 真裕、KAIZEN TEAM 著 (2018) 『2万回のA/Bテストからわかった 支持されるWebデザイン事例集』
マーケッターとデータサイエンティストが語る 売れるロジックの見つけ方
本書はABテストの実施法の解説に加えて、商品が売れるメカニズムや販売ロジックを発見するために、なぜABテストなどの検証が必要であるかを解説しています。
また、ABテストにまつわる質問に詳しく答えてくれています。『マーケッターとデータサイエンティストが語る 売れるロジックの見つけ方』は、以下のような方におすすめです。
- ABテストでWeb改善をして、売り上げを上げたい方
- ECサイト経営者や担当者
- ABテストでの失敗を経験した方
- 多変量テストを検証して効率よく改善したい方
分かりやすい言葉で書かれているので読みやすい1冊となっています。ぜひ読んでみてください。
■参考書籍:
宣伝会議、後藤 一喜、山本 覚 著 (2015) 『マーケッターとデータサイエンティストが語る 売れるロジックの見つけ方』
いちばんやさしいグロースハックの教本
『いちばんやさしいグロースハックの教本』は、タイトルのとおり、グロースハックについて分かりやすく解説しています。
グロースハックを実践するために役立つ手法やフレームワークを紹介しています。
『いちばんやさしいグロースハックの教本』は、以下のような方におすすめです。
- ABテストなどのグロースハックの初心者
- グロースハックチームを立ち上げたい管理職や経営者
- グロースハックの知見を深めたい方
グロースハックについて体系的な理解にも役立つ1冊です。
■参考書籍:
インプレス、金山 裕樹、梶谷 健人 著 (2016) 『いちばんやさしいグロースハックの教本 人気講師が教える急成長マーケティング戦略』
ABテストの重要性とは?
では、ABテストの重要性とは何でしょうか。以下で詳しく解説します。
仮説を検証できる
Web改善を行ううえでさまざまな仮説が立てられますが、ABテストは、仮説を検証する際に役立ちます。また先述した通り、2パターンだけでなく3パターン以上の仮説を同条件で検証することもできます。
例えば、ブログ記事などのタイトルを変更するテストを行うとしましょう。タイトルAとタイトルBのどちらが最適であるかを検証できるので、Googleの検索画面でのクリック率を増加できるタイトルがAとBどちらなのか分かります。仮説を立証し、より効果的なタイトルを採用することで、閲覧者の獲得数が増加します。
また、増加したかどうかだけでなく、なぜその結果になったのかを考え、次回のABテストにつなげることで、テストをより有効にブラッシュアップできます。
効率的なCV向上
ABテストは少ない費用で効率的にCV向上を目指せるのが特徴です。
一方、広告は出稿量を増やしてユーザーを獲得しても、CV率が増えなければ、ユーザー獲得の広告単価が変わらず多大な費用がかかります。
また、ABテストを経てWebサイトの改修をする場合はページ内のボタンの配置や色、フォントなど一度の改修によってCV率を高められるため、少ない費用でCVを増やせる可能性が高いです。また、一度構築してCV率を上げられれば、広告を出稿する際のコストパフォーマンスも良くなります。
ユーザーの離脱を防ぐ
たとえWebページへのクリック率が増えたとしても、内容がスカスカだったりする場合は適切なデザインでなければ、ユーザーはページを閉じてしまいます。
アイキャッチやフォント、色などを改善してテストを実施すれば、ユーザーがサイトにどれだけ滞在しているかを比較することが可能です。ABテストを繰り返すことで離脱ユーザーが少ないサイトを作れます。
ABテストのやり方を簡単に解説!
ABテストのやり方は、以下のとおりです。
まずは、目的を決めることが大切です。目的が明確でないと、後の仮説がぶれてしまい検証結果に支障が出ます。仮説を立てるときは、ユーザー目線になって改善するポイントを探していきましょう。仮説は2パターンだけでなく、3パターン以上用意して検証しても問題ありません。
ABテストの検証時にはさまざまな指標が見られますが、目的と仮説を見失わないようにしましょう。例として、クリック率を確認したいのに滞在時間を確認しているといったことが挙げられます。
以上のことから、目的と仮説に対して直接的な重要指標を確認することが大切です。
ABテストおすすめのツール2選
では、ABテストでおすすめのツールを2つ紹介します。
下記以外のツールについては、こちらの記事もぜひご覧ください。
Optimizely
Optimizelyは、ABテストを手軽に実施できるツールです。有名企業で多く採用されており、日本語にも対応しています。ABテスト以外にも、多変量テストや複数ページテストを行えます。
また、豊富な機能が備わっていますが、HTMLやデザインの知識がなくても編集できるので、人員コストの削減にもつながるのが特徴です。
Optimizelyは30日間全ての機能を無料で利用できるので、まずは試してみて導入するかするかを決めるのもよいでしょう。
DLPO
DLPOは、国内で実績のあるLPO(ランディングページ最適化)ツールです。ABテストに加え、多変量テストやパーソナライズ配信なども実行できます。デジタルマーケティングシステムと連携することもでき、DLPOのシステムを有効活用しつつ相乗効果が期待できます。
さらに、運用や実装はサポートスタッフによる相談や、各種代行サービスが受けられるため、初心者の方でも安心して利用可能です。
ABテスト実施時にはこれに気をつけよう!
ABテスト実施時に、特に気をつけるべきことが2つあります。しっかりと確認しておきましょう。
目的を明確にしておく
ABテストはコンバージョン率やクリック率を上げたいのか、もしくは離脱率を抑えたいのかなど、目的を明確にすることが大切です。目的を明確にすることで、今後の作業の方針がぶれることなく効率よくABテストを実施できます。
目的として挙げられるのは、例えば以下のような項目です。
- ユーザーの獲得数の増加
- 広告バナーのクリック率の向上
- 商品購入数の向上
最終的な目的はサイト全体のパフォーマンスを上げることですが、上記項目のように分解し、小さな目的を明確に設定し検証していくことでパフォーマンス向上につながります。
ABテストには仮説が大切
目的を明確にしたら仮説を立てましょう。仮説を立てることは、ABテストを行う上でとても大切です。分析ツールなどを使用して、調査・分析後に修正が必要な箇所に対して改善策を考えます。
仮説を立てるときは、ユーザーの心理を考えフォントや色、大きさ、文章などをどのように改善すると、より良い成果につながるかアイデアを出します。
ただし、全ての仮説をテストしていると多大な時間がかかり効率が悪いです。したがって、効果がありそうなポイントに絞って仮説を立てるほうが、評価の結果を出しやすくなります。
まとめ
本記事では、ABテストに関するおすすめの本や基礎知識について解説しました。ABテストは、Webサイトをより最適化するためにとても重要です。しかし、やり方を誤ると正しい結果は得られません。
ここで紹介したABテストに関するおすすめの本を参考にして、より良いサイト運営にお役立てください。
元ニジボックス 執行役員、TRTL Studio株式会社 CEO、その他顧問やエンジェル投資家として活動
コンサルティング会社でのUI開発経験を持つ技術者としてキャリアをスタート。リクルートホールディングス入社後、インキュベーション部門のUX組織と、グループ企業ニジボックスのデザイン部門を牽引。ニジボックスではPDMを経てデザインファーム事業を創設、事業部長に就任。その後執行役員として新しいUXソリューション開発を推進。2023年に退任。現在TRTL Venturesでインド投資・アジアのユニコーン企業の日本進出支援、その他新規事業・DX・UX・経営などの顧問や投資家として活動中。
X:@junmaruuuuu
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