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【2024年版】ABテストツール12選!無料で使えるツールや機能を紹介

【2024年版】ABテストツール12選!無料で使えるツールや機能を紹介

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Webマーケティングにおいて、施策の効果測定は欠かすことができません。
加えて、その施策に本当に効果が見込めるのかを事前に把握することも重要です。

例えば、A案とB案のキャッチコピーではどちらがより高いCVRを見込めるのか、商品単体の写真と商品を使っている人物入りの写真のどちらがより効果的なのか、など、机上でいくら考えても分からないことを確認するためには、ABテストが効果的だとされています。

本記事では、ABテストを効率的に実施できるツールを紹介していきます。

まず押さえておきたい ABテストとは?

ABテスト ツール_ABテストイメージ画像

まず、そもそも「ABテスト」とはどのようなものかを確認しておきましょう。

ABテストとは、Webサイトや広告などをAとBの2パターン用意することで「より高い成果を得られるパターンはどちらか」を検証するテストです。
よく行われるのは、キャッチコピーの比較やビジュアルの比較ですが、逆にキャッチコピーやビジュアルを固定して、異なるセグメントのユーザーにテストを実施、有効なターゲットの把握を行うケースもあります。

基本的には「ABテスト」という名が示す通り、二つの要素を比較するケースがほとんどですが、3つ以上のパターンを用意したテストも可能です。

ABテストの基本情報については、こちらの記事もぜひご覧ください!

ABテストを行うには?

ABテストを実施するには、まずテストしたい対象を明確にし、テストプランを策定する必要があります。
その際に、ターゲットとなるユーザーも選定します。
選定するABテストのユーザー数は統計的に意味があるサンプルサイズ(ターゲット数)であることが必要です。
この数が適正かどうか計算するには一定の知識が必要ですが、簡単にいえば「少ない数では、有意差が大きくなり、テスト結果が判定できない」ことになります。
あくまでも参考ですが、数百以上のサンプルサイズは必須でしょう。

また、AパターンとBパターンの出し分け設定やCVRの測定を行えるようにタグを埋め込むといった作業も必要になります。
ABテストの実施には専門的な知識と技術が求められ、経験がない人がいきなりそれらを実行することは困難だといえます。

しかし、最近は簡単な操作でABテストを実施できるツールも増えています。
次項では、ABテストツールを紹介していきます。

無料で使えるABテストツール

まず紹介するのは、無料で使用できるツールです。

1. Juicer

サービス名初期費用月額費用無料お試し主な機能
Juicer0円基本プラン無料
オプション料金別途
なし・リダイレクトテスト
・多変量テスト
・レポート出力
・エディター機能
・複数ページテスト
・パーソナライズ設定
・テストの自動最適化

Juicerは、ABテストしたいページの指定から成果指標の設定まで、テストの手順全般を簡単操作で行える無料ツールです。(有料プランもあり)

ABテストだけではなく、ペルソナ分析やアクセスログ解析などの機能も無料で利用できます。

有料のABテストツール11選

次に有料のABテストツールを紹介します。
ツールごとに機能、料金、得意とする内容が異なります。
自社に合ったサービスを検討するヒントにしてください。

1.ミエルカヒートマップ

サービス名初期費用月額費用無料お試し主な機能
ミエルカヒートマップなし9,800円~ / 月あり・リダイレクトテスト
・パーソナライズ設定
・リアルタイムレポート機能
・ヒートマップ分析
・ノーコードポップアップ機能
・ページ変更履歴自動保存機能
・ノーコードABテスト(同一URLテスト)
・AIによるヒートマップ自動解析機能


ミエルカヒートマップは、ヒートマップ分析やノーコードポップアップ機能を備えた国産のアクセス解析ツールです。
ABテストの結果はリアルタイムレポートですぐに確認できるので、勝ちパターンの即時把握がスムーズにできます。
ABテストが実施できるプランでは、10日間の無料お試しが利用できます。

2. VWO(Visual Website Optimizer)

サービス名初期費用月額費用無料お試し主な機能
VWO(Visual Website Optimizer)なし・通常プラン:150,000円~ / 月
・サポートプラン:300,000円~ / 月
なし・簡易テスト作成
・ヒートマップ
・マウストラッキング
・スピリットURLテスト
・多変量テスト
・セグメント設定

VWOはインド発のグローバルなABテストツールで、世界で6,000以上の企業で活用されています。
PCやスマートフォンといったデバイスごとにテンプレートが用意されています。

ABテストの他に多変量テストなども実施でき、ヒートマップ分析も可能、セッションリプレイなどでユーザーの操作を監視、分析することが可能です。
インド企業ですが、日本に公式代理店があり、日本語でサポートを受けることもできます。

3. SiTest

サービス名初期費用月額費用無料お試し主な機能
SiTest要問合せ要問合せあり・ヒートマップ解析
・テスト機能
・録画再生機能
・パーソナライズ機能
・レポート機能
・ポップアップ機能
・データ比較機能
・EFO(エントリーフォーム最適化)
・アクセス解析機能
・ウェブ広告連携機能

SiTestは、アジア圏で導入サイトが70万を超えるメジャーなLPO(ランディングページ最適化)ツールです。
ヒートマップ解析やEFO機能に加えてABテスト機能が搭載されており、Webサイトの最適化に貢献します。

HTMLやJavaScriptの知識がなくてもテキストの変更、ビジュアルの変更が可能で、専門知識がなくてもスピーディにABテストを実施できます。

4. Optimizely

サービス名初期費用月額費用無料お試し主な機能
Optimizely要問合せ要問合せ30日間無料お試しあり・ヒートマップ解析
・テスト機能
・録画再生機能
・パーソナライズ機能
・レポート機能
・ポップアップ機能
・データ比較機能
・EFO(エントリーフォーム最適化)
・アクセス解析機能
・ウェブ広告連携機能

Optimizelyは、CMSやEコマース、スマートフォンアプリの最適化ツールとして、世界で7,000以上の企業が導入しています。
複数ページを横断したテスト、動的ページのテストにも対応しており、複雑なデザインやアクションに対するABテストも可能です。

5. DLPO

サービス名初期費用月額費用無料お試し主な機能
DLPO200,000円100,000円~なし・A/Bテスト
・多変量テスト
・パーソナライズ配信
・AIパーソナライズ機能

DLPOは、ABテストに加え、多変量テスト、AIパーソナライズなどに対応した、LPOツールです。

ABテストではコンテンツブロックごとの分析が可能になっており、より詳細な分析ができます。
専門知識がなくても使いこなせ、管理画面をPDF、エクセル形式などで出力することも可能です。

6. KAIZEN UX

サービス名初期費用月額費用無料お試し主な機能
KAIZEN UX要問合せ要問合せなし・リダイレクトテスト
・多変量テスト
・レポート出力
・複数ページテスト
・パーソナライズ設定
・セグメントごとの結果出力

KAIZEN UXは、国内で900社以上が導入しているABテストツールです。

動画広告の効果改善、動画制作のプラットフォーム提供、営業改善、DXの推進サポートなどの事業実績から得られた知見を生かし、独自のアルゴリズムで、効果測定を実施します。
専門チームによる継続的なサポートも受けられます。

7. Gyro-n EFO

サービス名初期費用月額費用無料お試し主な機能
Gyro-n EFOなし15,000円~なし・入力フォームABテスト
・ログ解析レポート
・MAツール、SFAツール連携

Gyro-n EFOは、導入数6,000以上のEFO(エントリーフォーム最適化)ツールです。
既存のフォームを変更することなく、設定タグを貼るだけで利用できます。
SATORI、Pardot(Account Engagement)、Marketo、HubSpotなどのMAツールとの連携も可能です。

8. CVX

サービス名初期費用月額費用無料お試し主な機能
CVX要問合せ要問合せあり・A/Bテスト
・多変量テスト
・ヒートマップ解析

CVXは、インハウスLPO作成、運用に特化したLPOツールです。

ページ制作、分析はもちろん、数多くのテンプレートを用いたLPO作成が可能です。
ABテストも容易に実行できるので、その結果に応じて、スピーディな改善が可能になっています。

9. Ptengine

サービス名初期費用月額費用無料お試し主な機能
Ptengine0円4,980円~あり・期間比較機能
・コンサルティング
・ユーザーセグメント機能
・ヒートマップ分析
・パーソナライズ設定
・外部ツール連携

Ptengineは、世界中で20万人以上が活用しているアクセス解析ツールです。
タグの実装から数分でテスト実施が可能で、ABテストもワンクリックで実行できる手軽さがポイントです。

ABテストが実施できるプランでは、14日間の無料お試しが利用できます。

10. Adobe Target

サービス名初期費用月額費用無料お試し主な機能
Adobe Target要問合せ要問合せなし・リダイレクトテスト
・多変量テスト
・レポート出力
・複数ページテスト
・パーソナライズ設定

Adobe Targetは、Adobe XDやIllustrator、Photoshopで有名なAdobeが提供するデジタルエクスペリエンスプラットフォームです。
ABテストや多変量テストが可能で、パターン比較を通してページの最適化を実行できます。

Adobe Analyticsと連携すれば、Adobe Analyticsで設定したユーザーセグメントを利用できます。

11. Flipdesk

サービス名初期費用月額費用無料お試し主な機能
Flipdesk0円
(ライトプラン)
8,000円
(ライトプラン)
なし・ターゲティング
・A/Bテスト
・表示回数制限
・予約配信
・チャット

Flipdeskは、チャット、ポップアップを利用したWeb接客ツールです。
サイトに埋め込んだタグによってユーザーの行動を自動解析し、その中でABテスト、ターゲティング、予約配信といった機能があります。

初期費用0円、月額8,000円から始められるため、試験的に導入することが可能です。

ABテストツール選びのポイント

前項でABテストが実行できるツールを紹介しましたが、その種類はさまざまです。
ABテストに特化したツールは少なく、メール配信やLPO制作の機能の他に、ABテストなどのテスト実施、解析、分析ができるものがほとんどです。
自社でどのように運用するのかを考えてツールを選ぶ必要があります。

1. 機能は目的にあっているか?

前述のように、自社の使用環境、目的に合ったABテストができるかどうかが、最も重要なポイントです。

メールのABテストが中心なのか、ランディングページなのか、あるいはその両方、サイト全体のテストも考慮するのかによって選択すべきツールは異なります。

Webサイト情報、ダウンロード資料では分からないことも多いので、企業に直接確認を取ることも重要です。
無料お試し期間があるツールはぜひ試してみることをおすすめします。

2. サポートは満足できそうか?

ツールを活用する場合、重要なポイントの一つがサポートの質です。
自社にITに詳しい人材がいるか、HTMLなどに詳しい人材がいるかどうかによっても、必要なサポートの質は変わってきます。

ABテストツールは海外のものも多く、日本語でのサポートが期待できるかどうかもチェックするポイントになります。
海外のサポートしかない場合、英語に対応できたとしても時差の問題で迅速な回答が得られない場合もあります。

有料サポートを提供している会社もあるので、それも踏まえて検討していくといいでしょう。

3. 他のシステムと連携できるか?

現在自社で活用しているLPやWebサイト、顧客管理システム、営業支援ツールなどと連携できれば、高度なテストを実施できるだけでなく、テスト結果を施策に反映するスピードが上がるでしょう。

自社が活用している他のサービスと連携できない場合、データの移行を手作業で行ったり、そもそも移行もできないままで導入しているサービス全体を見直すことになったりするなど、無用な手間がかかることになります。

自社の環境を確認して、導入するツールを選定しましょう。

まとめ

本記事では、ABテストを実施できるツールを紹介しました。

通常の分析では、「過去のユーザーの行動」を知ることができます。
しかし、まだ実施していない施策については予測することしかできません。
ABテストなどのテストを実施することで、その予測の精度は飛躍的に向上します。
ぜひツール導入を検討し、施策の改善に生かしてください。

またニジボックスでも、ABテスト実施による改善のご支援を行っております。下記にて事例を紹介しているので、ぜひこちらのページもご覧ください。

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監修者
監修者_丸山潤
丸山 潤
元ニジボックス 執行役員、TRTL Studio株式会社 CEO、その他顧問やエンジェル投資家として活動

コンサルティング会社でのUI開発経験を持つ技術者としてキャリアをスタート。リクルートホールディングス入社後、インキュベーション部門のUX組織と、グループ企業ニジボックスのデザイン部門を牽引。ニジボックスではPDMを経てデザインファーム事業を創設、事業部長に就任。その後執行役員として新しいUXソリューション開発を推進。2023年に退任。現在TRTL Venturesでインド投資・アジアのユニコーン企業の日本進出支援、その他新規事業・DX・UX・経営などの顧問や投資家として活動中。

X:@junmaruuuuu
note:junmaru228